猫が「ごめんなさい」と思っているときのサイン
猫は我が道をゆくタイプの動物で、何をしてもあっけらかんとしている印象が強いのではないでしょうか。
しかし実際には、悪事を働けば反省し、謝罪の意を込めたメッセージを伝えていることがあるのです。せっかく反省の気持ちを猫なりに表しているならば、しっかりと受け止めてあげたいですよね。
そこで本記事では、猫が「ごめんなさい…」と思っているときのサインを紹介いたします。愛猫の反省の気持ちをスルーせずに見つけてあげられるようにしてくださいね。
1.イカ耳になる
うっかり飼い主さんを怒らせてしまった猫は、とっさにイカ耳(耳を寝かせるポーズ)になります。
このサインには、怒りや不安という意味もありますが、ここでは(ま、まずい…)という心境が際立っているでしょう。
つまり、自分が悪いという自覚を持って反省していることになります。
2.あくびや伸びをする
愛猫に注意を促すと、あくびを返されたり、伸びをされることがありませんか?
実はこれも、反省の気持ちを表す猫の仕草のひとつなのです。
「ダメでしょ!」と、少々強い口調で叱られると緊張しますよね。猫にもこのピリピリ感は伝わっています。それと同時に、不安を解消するために気持ちを切り替えようとします。
猫にとって、あくびや伸びには、変化をもたらす作用があります。転じて「もう許して」と訴えています。
この仕草が見られたら、お説教を終了してください。ここで叱り続けてしまうと、飼い主さんが「ただの怖い人」になってしまいます。
3.目を逸らす
猫は自分よりも強い相手、威圧的な相手に遭遇すると目を逸らします。「あなたと喧嘩をするつもりはありません」という意思表示をしているのです。
飼い主さんに叱られている場面でも同じく、(これ以上悪さをすることはないので、どうぞその怒りを沈めてください…)という気持ちを込めて目線を外します。
猫界では、『降参を認めた相手を深追いしない』というルールが存在します。そのため、愛猫が目を逸らした時点で「反省している」と判断し、それ以上しつこく叱るのはやめてください。
4.毛繕いをする
叱る飼い主さんを前に、愛猫が突然毛繕いを始めたら、それ以上叱るのをやめてください。
猫側の気持ちとしては、(どうしよう、どうしよう…飼い主さんがものすごく怒ってる…)とかなり戸惑っています。
先ほど紹介したあくびのように、毛繕いというしぐさにも気持ちを切り替える作用があります。
愛猫を叱っている最中にこのサインが見られたら、少なくともただ事ではない事態を引き起こしたという自覚はあるので、反省しているものとして受け止めてあげてください。
まとめ
今回は、猫が「ごめんなさい…」と思っているときのサインを紹介いたしました。どれも、意味を知らなければ誤解を招きそうなものばかりでしたね。
人間社会のマナーでいうと失礼にあたるものですが、猫社会のルールでは反省や敬意を表すものなのです。猫にも「ごめんなさい」という感情は存在するので、最終的には許してあげましょう。
ちなみに、猫を叱る際に有効なのは、現行犯のみです。猫の悪事に気づいたら、その場で注意を促してください。時間が経ってから叱っても、猫にはなんのことを叱られているのか分からず、ストレスを溜めてしまうことになりますので注意が必要です。