猫に春キャベツを与えてもいい?
キャベツは猫に与えられる野菜のひとつです。猫にとって有害な成分は含まれていませんので、安心して与えられると言われています。猫草が好きな猫なら好んで食べるかもしれませんね。
キャベツは食物繊維がなどの栄養素が豊富でカロリーが低いことから、猫のダイエットではかさ増し食材として使われることもあります。
しかしキャベツは、猫にとって必ずしも必要な食べ物ではありません。猫には消化しづらく、食べ過ぎると病気になるリスクもあります。そのため毒になる成分は含まれていないものの、与えすぎには注意が必要な食べ物と言えるでしょう。
1.与えすぎは尿路結石症の原因になる?
キャベツには、カルシウムやマグネシウム、リンといったミネラルのほか、シュウ酸も豊富に含まれています。そのため猫にキャベツをたくさん与えると、シュウ酸カルシウム結石症になるリスクが高まると言われています。
また尿のpH値をアルカリ性に傾ける性質があり、ストルバイト結石症の原因になる可能性があります。
キャベツを与える際は少量にとどめ、結石症の猫や結石症の既往歴がある猫にはキャベツを与えないほうが安心です。
2.キャベツは茹でて切ったものを少量与える
猫は肉食動物ですから、食物繊維をたくさん含むキャベツを消化するのは苦手です。生で与えることもできますが、消化不良の原因になってしまう可能性があります。そのため、キャベツを与える際は、消化しやすいように茹でたものを細かく刻んで与えるようにしましょう。
また茹でることで結石症の原因になるシュウ酸が抜けやすくなるとも言われています。
キャベツを与える際は、1度にたくさん与えずに少しずつ与えます。1日に与えても良い量は葉4分の1枚程度、または茹でて細かく刻んだ状態で小さじ1杯程度が目安です。
ただし、負担のかからない量は個体差があるため、便の状態などを見ながら、調節していけると安心です。
3.キャベツの芯を猫に与えない
キャベツの芯は硬いため、猫に与えると消化不良を起こしてしまう可能性があります。もし与える場合は、茹でたものを細かく刻んで与えるようにしましょう。
なるべくなら猫には与えないほうが良さそうです。
芯のほかにも、キャベツの外葉は農薬がかかっている可能性があるので注意してください。茶色く変色した部分も食用には適していませんので避けるようにしましょう。
まとめ
猫もキャベツを食べることができますが、消化不良を起こしたり、結石症の原因になったりといったリスクがあります。そのため猫に与える際は、消化しやすいように茹でたものを細かく刻んで少量ずつ与えるようにしましょう。
とはいえ、肉食動物である猫にとってキャベツは本来与える必要のない食べ物です。栄養バランスに優れている総合栄養食のキャットフードを食べているならば無理に与える必要はありません。
キャベツを与える際はリスクがあることも理解し、与えすぎに注意しましょう。