ゴロゴロ喉を鳴らしながら結婚式に忍び込んだ猫、新婚夫婦の家族になる 米国

ゴロゴロ喉を鳴らしながら結婚式に忍び込んだ猫、新婚夫婦の家族になる 米国

結婚式の「誓いの言葉」の最中、大きな「ゴロゴロ音」とともに闖入(ちんにゅう)してきた野良猫。出席者はみんな大笑いです。夫婦はこの猫を引き取り、家族として愛情を注ぐことを決断しました。

祭壇の後ろから現れた野良猫

新郎新婦と猫

写真はイメージです

結婚式の最中に、野良猫が忍び込んできたら…あなたはどうしますか? この新郎新婦は、猫を歓迎しただけでなく、家族に迎えてしまったのです。

2023年9月に結婚した、CaraさんとMattさんのHamdan夫妻。2人はこの野良猫Daisyを正式に引き取ることにしました。とくにMattさんは大の猫好きなのですから、それもうなづけますね。

結婚式は、ニューヨーク州Hudson Valleyの式場で行われました。新郎が誓いの言葉を述べるのをCaraさんがじっと聞いていたとき、祭壇の後ろの植え込みから、ゴロゴロと猫がのどを鳴らす大きな音がするではありませんか。しかも参列者はクスクスと笑っています。

「何が起こったのかしら」と振り向いた彼女は、自分たちのすぐ後ろに小さな猫がたたずんでいるのを見つけ、一瞬何が起きたのか理解できませんでした。

猫を引き取る決断をした夫婦

捕獲された猫

写真はイメージです

「誓いを立てている間、みんなが笑っていたのも無理はありません」と彼女。Mattさんも、猫をなでたいのを我慢して、すばやく誓いの言葉を終わらせました。

式のあとで、新郎のお母さんは式場に連絡し、猫がどうしているかたずねました。息子たちの結婚式を邪魔した猫を気遣うほど、思いやりのある女性なのです。

式場の職員が携帯メールで最新の情報を送ってくれたので、2人は猫の行動を常に把握することができました。職員たちは小エビを餌におびき寄せ、2週間かけてやっとこの猫の保護に成功。

そして地元の保護施設に預けられた猫は、すぐにCaraさんたちに引き取られることになったのです。

新婚夫婦の住まいは、1LDKの狭いアパートです。しかもすでに飼い猫のGatsbyもいるので、新たにもう1匹を引き取る決断は、かんたんではありませんでした。

「でも友人や家族からの勧めがあって、結局引き取ることにしたのです」というMattさんです。猫はすぐに2人に懐き、すっかり仲良し家族になりました。

亡き祖母が導いてくれた?

花のそばにたたずむ猫

写真はイメージです

「とても愛情深い猫です。まるで犬のように人間の手を舐めたりするのです。猫がこんなことをするのは、見たことがありませんね」とMattさん。

「この猫が結婚式の日に現れたのは、単なる偶然ではありません」というCaraさん。実は彼女の祖母が直前に亡くなってしまったのです。彼女の婚約の知らせを聞き、大喜びしていたというのに。

「まるで祖母が猫の姿を借りて『あなたたちを見守るわ』と伝えてきたような気がします。祖母は注目されるのが大好きな人だったので、この猫の劇的な登場は、まさしくその性格にぴったりの行動です」

2人と2匹のHamdanさん一家。これからもお幸せに!

出典:Newlyweds adopt cat who crashed wedding after venue assists in adoption

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