愛猫が「しっぽを叩きつけてくる」理由
猫は人の言葉を話せない分、さまざまなサインを見せて気持ちを伝えようとしてくれますよね。なかでも、「しっぽを叩きつけてくる」ような仕草はとても印象的です。
ただし、猫がしっぽを叩きつけてくる場合、そこにはさまざまな理由が存在しているのをご存じでしょうか。
そこで今回は、猫が「しっぽを叩きつけてくる」理由について解説します。しっぽの動き以外にも、猫の全体的な様子を見ながら、猫からのメッセージを読み解きましょう。
1.愛情表現
猫がしっぽを立たせた状態で飼い主や同居猫にしっぽを叩きつけている場合、猫の愛情表現として受け取りましょう。
このときは、猫自らが相手にあいさつをしたり、コミュニケーションをとろうとしたりしていますので、愛猫との仲を深めるチャンスです。
猫の呼びかけにリアクションをとり、親愛の気持ちを伝えてあげたいですね。
2.不快感を感じている
猫がイライラしたり怒っていたりするときは、しっぽを激しく床に叩きつけることがあります。
このときは何かに対して不快感を示しているため、心当たりがあることは早めに改善してあげましょう。
たとえば「過度なスキンシップ」「猫の体を長時間拘束する」などが理由の原因として考えられます。
3.周囲を警戒している
猫が他の動物や環境に警戒心を持っている場合、しっぽを叩きつけることで状況を伝えようとすることがあります。不安や緊張からストレスを感じ、しっぽが下がり気味です。
この時の猫が耳を寝かせていれば、恐怖心がとても高まっている状態ですので注意が必要です。
4.遊ぼうと誘っている
猫が飼い主さんに構ってもらいたいときや同居猫と遊びたいと思うとき、自分のしっぽを叩きつけて遊びに誘ってくることがあります。
このとき、相手の気を惹くように近寄っていったり体をスリ寄せたりしながらしっぽで軽く叩いてアピールをするでしょう。
猫がしっぽでメッセージを伝えてきたときの対応
猫が不満やストレスを感じている場合には、猫を落ち着かせるための配慮をしてあげましょう。嫌がっていることが分かっていれば原因となっていることを中止して猫の自由にしてあげることが大切です。
しっぽを叩きつけてきても、垂直に立っている状態であれば飼い主さんとコミュニケーションをとろうとしている合図になります。そのときは優しく声をかけてリアクションしてあげたり、一緒に遊んだりして、猫の不満を溜め込まないようにしてあげましょう。
まとめ
猫が「自分の気持ちを知ってもらいたい」と思うとき、しっぽの動作で気持ちを表現しています。しっぽを叩きつけているのは状況によってさまざまな理由がありますが、「遊びたい」「不満がある」「コミュニケーションをとりたい」というような気持ちを伝えようとしていることが多いでしょう。
猫の状況を理解し、適切に対応することで愛猫との関係が良好になります。猫の仕草や全体的な行動をみながら柔軟な対応をしてあげたいですね。