1.部屋の湿度を上げる
乾燥する季節は、部屋の湿度をあげるようにしましょう。
部屋の空気が乾燥していると、静電気が発生しやすくなり、猫の毛やベッドなどにも帯電量が多くなります。
冬の部屋の湿度は40~50%台くらいになりますが、静電気の発生を防止するには、だいたい湿度65%以上が理想です。
室内の湿度をあげるには、
- 加湿器の使用
- 洗濯物を室内干し
- 観葉植物を置く(猫に安全なもの)
などが有効です。
加湿器は使用状況によって内部にカビが発生しやすく、その蒸気を猫が吸い込むことでアレルギー症状を起こすことがあります。使用時には、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
2.静電気の起きにくい素材を使う
静電気になりにくい布製品は、コットン(綿)素材のものがおすすめです。
天然素材であってもウールなどは帯電しやすい性質があります。また、フリースなどのポリエステルやダウンコートに使われるナイロンの化学繊維は、少しこすれるたびに静電気を発生させます。
冬用の猫用ベッドは化学繊維が使用されたものが多いので、コットン素材のカバーを上にかけて使うと帯電しにくくなります。
コットンは洗いやすく、耐久性もあるので、飼い主の衣類やベッドリネンもコットン素材にすることで静電気の発生を軽減できます。
3.潤いを保つ
静電気予防には、皮膚や被毛に潤いを保つことも大切です。十分な潤いを与えて、電気を帯びにくくしましょう。
ブラッシングするときは、木柄の金属製スリッカーと獣毛ブラシの併用がおすすめです。持ち手は木製だと静電気の放電防止になります。
プラスチック製のブラシは静電気を帯びやすく、下敷きを頭にこすりつけるのと同じように、静電気を増加させる可能性があります。
ブラッシング時だけでなく部屋の乾燥が気になる時は、猫用のブラッシングスプレーを使用すると、被毛に水分を与えられるので、静電気の発生予防に役立ちます。
さらに、猫に触るときは、自分の手も適度に湿らせておくことも効果的です。
ただし、手をビチャビチャに濡らしてしまうと触られた猫が不快に感じるので、しぼったタオルをにぎる程度で大丈夫です。
また、保湿のためにハンドクリームを使う場合は、無香料で猫に安全な素材を使ったものを選びましょう。猫が撫でた部分を舐める可能性があるためです。
愛猫に触る前に静電気を放電しましょう
帯電中の猫に触って痛い思いをさせてしまう前に、静電気を放電するようにしましょう。
以下の、静電気を放電する方法を試してみてください。
壁や木製の家具に触る
猫を触る前に、壁や木製の家具などに触れる方法がいちばん簡単かもしれません。
静電気が痛いのは、ピンポイントで数千〜数万ボルトもの高電圧が一気に流れるせいですが、壁や木製家具を触ると、体に帯電している静電気を逃がすことができます。
壁や家具を伝ってゆっくりと放電されるため、猫との間に静電気を起こさないで済みます。
静電気除去ブレスレットを使用する
身体に帯電をした静電気を効果的に逃がすアクセサリーを使用するのもよいでしょう。
手首に装着することで、日常的な静電気の問題を軽減できるので、猫に触れたときの放電もひどくならずに済みます。
ただし、製品によっては完全な静電気除去は望めないこともあります。
ウェットティッシュを常備しておく
猫を触る前に、手を水で濡らすのも方法の一つです。
しかし、キッチンや洗面所へ行っていちいち手を濡らすのはメンドくさいというときは、お部屋にウェットティッシュを用意しておくと、かんたんに保湿ができて静電気を軽減することができます。
ウェットティッシュを片手で握りながら猫に触れると、水分が帯電している静電気の力を弱くするため、放電を起こさずに済むのです。
※使用するウェットティッシュは、ペット用など純水使用で猫が舐めても問題ないものを用意しましょう。アルコール消毒タイプは、猫の体によくないので使用を避けてください。
まとめ
猫とのふれあいに起きる静電気から猫を守る対策方法をご紹介しました。
冬になると、猫も人も静電気の影響を受けることが多くなりますが、静電気対策には水分量がポイントになります。
部屋を十分に加湿して、使う素材を替えるだけでも、静電気の発生を抑えられます。乾燥肌の人ほど帯電量が多いといわれていますので、自分自身の保湿も十分したいですね。
また、愛猫に触る前には、壁や家具に触れて放電してからにしてあげましょう。
日常的に静電気対策グッズを身に付けたり、ウェットティッシュや水スプレーで水分を保ちながら触れることでバチッとくるのを防げますよ。