1.寒さ
猫は寒さには弱いため、過ごしている場所の温度が猫にとって適切でないときは体が震えることがあります。
エアコンをつけている室内の場合、暖かい空気は上にいき、冷たい空気は人の足元に留まってしまう特徴があります。そのため、人が丁度良い室温に感じていても、猫の寒さに気付きにくいものです。
寒い季節は、床に近い場所に室温計を置いて管理したり、猫が暖をとれるものをいくつか室内に置いたりしてあげるといいでしょう。
2.老化
高齢の猫も、筋力が低下してくると足が震えやすくなります。動いているときは気にならない震えも、排便のときや立ち止まっているときは両方の足に力が入るため、小刻みに震えてしまいます。
また、老猫は筋力が落ちることで体の熱を作ることが難しく、寒さを感じやすいです。
若い猫のように居心地の良い場所へと移動が思うようにいかないので、老猫の過ごす環境は十分に配慮してあげましょう。
3.病気や中毒症状によるもの
猫が震えているのは、てんかんの発作や誤食などによる中毒で起こることもあれば、感染症で発熱していたり筋肉や関節の炎症などが原因で震えている場合もあるでしょう。症状も手足だけの場合や全身の震えなどさまざまです。
猫の体に異常があるときに起こる震えは、嘔吐や下痢、食欲不振などの震え以外の症状がみられます。
猫にいつもと違う様子がみられたら、動物病院で震えの原因を早急に突き止めることが大切です。
4.不安や恐怖心を抱えている
猫は、自分で理解することができない状況や緊張状態にあるときに震えることがあります。
たとえば、新しい家に引っ越したことや大きな物音を聞いたとき、知らない人や動物との対面などの慣れない状況が震えの原因となっていることがあります。
とくに環境の変化がなくても、継続的にストレスがかかる環境で猫が暮らしている場合は心身に大きな負担がかかるため、免疫力が下がり、病気も引き起こしやすくなります。
猫に合った快適な環境で過ごさせるように配慮してあげましょう。
まとめ
猫の「震え」は寒さによって起こることが多いですが、猫の年齢や病気、精神面に負担がかかっている場合も震えの原因として考えられます。とくに病気が関係している震えは、さまざまな症状がみられるため要注意です。
猫のいつもと違う行動がみられたらかかりつけの獣医師に相談をしてみましょう。
猫の震えはさまざまな原因が考えられるため、その際に震えるタイミングや頻度などを記録しておくと、愛猫の状態をよりスムーズかつ正確に伝えることができるのでおすすめです。