猫がちょいちょい『お皿からご飯を出す』3つのワケ 使っている食器が気に入らない?

猫がちょいちょい『お皿からご飯を出す』3つのワケ 使っている食器が気に入らない?

猫にご飯を用意すると、たまにお皿からご飯を落として食べ始める子がいます。微笑ましい行動ですが、床が汚れるうえ衛生的にも好ましくありません。今回は、猫が「お皿からご飯を出す」ワケについて解説します。

1.食器が気に入らない

キャットフードをお皿からこぼしている子猫

猫がお皿からご飯を出す理由としてまず考えられるのは、食器が気に入らないことです。

猫の食器はなんでもいいと思っていないでしょうか。

実は猫にも食器に対するこだわりがあり、気に入らない食器を使うのを嫌がることがあります。お皿からご飯を出してしまうのも、食器に対して不満を抱いているという猫なりのアピールなのです。

食器への不満が、猫のストレスに繋がってしまう可能性もありますので、猫がお皿からご飯をだす様子を見せていたら、早めに食器を見直してあげましょう。

2.ヒゲを汚すのがイヤだから

キャットフードがこぼれた食器を嗅ぐ猫

猫にとってヒゲは、生活の中で大事なセンサーとしての役割を担う部位です。そのため、猫はヒゲが汚れてしまうことを嫌がります。もしかすると食器からご飯を落とすのも、食器のふちにヒゲが当たってしまうのが気に入らないからかもしれません。

(ご飯を食べることでヒゲが汚れるくらいなら、床に落として食べた方がマシ)と思っているのでしょう。

猫の食器は、ヒゲが当たりにくいように口が広めで、かつ底が浅めなものがおすすめです。猫が食事するときにヒゲが汚れない食器を選んであげると、落として食べる頻度も少なくなることでしょう。

3.野生の名残

床にえさを落として食べる猫

上記の理由とは別に、野生の名残から床に落として食べているケースもあります。

猫の祖先たちは、野生で狩った獲物を安全な場所に持っていき、食べられる部位とそうではない部分に分けて食べていたそうです。

その名残がイエネコになった現在も引き継がれた結果、よく噛んで食べるためにお皿からご飯を出している可能性も考えられます。

ちなみにこのパターンの場合、猫の本能による行動であるため、完全に制御するのは困難です。お皿を見直すと共に、食器の下にマットやおぼんなどを設置してあげましょう。

猫が好みやすい食器の特徴

陶器のお皿で食べる猫

前提として、猫の食器に対する好みに関しては個体差があります。「このお皿なら猫が満足する!」と断言できるものはないので、愛猫が気に入るお皿が見つかるまで、試行錯誤していく必要はあります。

ちなみに、猫が好みやすい食器の特徴には、以下のようなポイントが挙げられます。

  • 陶器製
  • 口が広く底が浅い
  • 高さがある

これらのポイントで探せば愛猫の好みのお皿が見つかりやすいかもしれません。

なお、猫の食器に用いられる素材として定番なのが、「陶器」の他に「プラスチック」や「ステンレス」があります。

プラスチックとステンレスは価格が安価なうえ、軽くて割れにくいのが特徴です。しかし、表面に傷が入ることで雑菌が繁殖しやすい問題があり、猫の満足度も低い傾向にあります。

一方、陶器は重くて割れやすく価格も少し高めですが、衛生的で猫も好みやすいといわれています。猫の満足度が高い食器を選ぶのであれば、陶器製をおすすめします。

まとめ

フードをお皿からこぼしている猫

今回は、猫がちょいちょい「お皿からご飯を出す」ワケについて解説しました。

猫の食器は何でもいいと思われがちですが、実は猫の食事面において食器選びは非常に重要です。食器選びを怠ることが原因で、猫の食欲が低下してしまうことも少なくありません。

猫が食器を気に入らないことで、食器からフードを落とし不満をアピールしてしまうことも多くなるでしょう。ある意味でキャットフード選びと同じくらい重要だといえます。

今回の記事を参考に、猫の食器を見直してみてはいかがでしょうか。

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