家を抜け出し、ホテルを訪ね歩く猫
茶トラのオス猫Peanutは、英国ケンブリッジシャー地域のChatterisでは有名な存在です。というのも、この6ヵ月間、街中のホテルのパブで「常連」になっているからです。
飼い主のHelen Wilsonさんは「みんなにかわいがってもらうのが大好きな猫なのです。だからあちこちを訪ね歩いて、とても幸せそうよ。わたしもうれしいわ」と話しています。
Helenさんは、この猫が生後7ヵ月のときに飼い始めました。
「しばらく室内だけで飼っていたのですが、こっそり抜け出してあちこち探検するようになったのです。『猫が来てるよ』と近所のGeorge Hotelからよく連絡を受けるようになり、そのたびに引き取りに行きました。でもこの猫の脱走を止めることはできません」
パブのお客さんの人気者に
George Hotelの経営者Diane Maherさんが最初にこの猫を見かけたのは、ほぼ6ヵ月前のこと。Peanutが近くのBramley House Hotelを訪ねていたときでした。
「うちのホテルにやって来るようになったのは、3ヵ月ほど前からです。いまではFacebookで有名になっています。みんなが彼にさわったり、声をかけたりしたがります。パブのお客さんにドリンクを運ぶと、いつもだれかの膝の上にこの猫が乗っていますね」とDianeさん。
「天気が悪くてもやって来るのよ。濡れネズミのようになって、ボロボロの状態で来ることもあります」
パブの「はしご」が大の楽しみ
「動物好きなわたしは、この猫のことが大好きになりました。Peanutのための寝床を置き、クリスマスにはプレゼントを入れる専用の靴下も用意しました。
Peanutにはたくさんのファンがいて、うちの常連さんたちも、いつもこの猫のことを気にかけています。きっと猫にとって、ホテルのパブをはしごするのが、この上なく楽しいことなのでしょうね」
人間でも酒場をはしごするのが好きな人がいますが、どうやらPeanutは「お酒」ではなく「注目されること」を楽しんでいるようですね。