愛猫を『抱っこ嫌い』にしてしまう3つの原因 飼い主がしてはいけない絶対NG行為も

愛猫を『抱っこ嫌い』にしてしまう3つの原因 飼い主がしてはいけない絶対NG行為も

猫によっては、抱っこが好きな猫もいれば苦手な猫もいます。猫が「抱っこ嫌い」になってしまう背景には、過去に抱っこされた際に不快に感じた経験が原因かもしれません。愛猫を抱っこするときのNG行為を押さえて、愛猫とスムーズなスキンシップをとりましょう。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫を「抱っこ嫌い」にしてしまう原因とは

抱っこされるのを嫌がる猫

たとえ愛猫との信頼関係が築けていても、もともと「抱っこ嫌い」な猫の場合は、たとえ飼い主さん相手であっても抱っこを嫌がることが多いです。

おそらくその背景には、過去に抱っこされた際に嫌な思いをして、それがトラウマのようになってしまっているのかもしれません。

そこで今回は、愛猫を「抱っこ嫌い」にしてしまう原因について解説します。今は抱っこ好きな猫でも、「抱っこ嫌い」にさせてしまわないように確認しておきましょう。

1.痛みや恐怖を感じたから

猫が過去に抱っこされたとき、痛みや怖い思いをした経験があると抱っこを嫌がります。

飼い主さんに悪気がなくても、抱っこの姿勢に不快感を覚えたことや、猫の体調が悪いときに体を拘束されたことでトラウマになっている可能性があります。

2.嫌がる姿勢で抱っこをしたから

猫は特定の体の部位を触られることや抱き方に居心地の悪さを感じると、抱っこに対して苦手意識を持ってしまうことがあります。

例えば、足がぐらつく姿勢での抱っこや急所であるお腹を天井に向けるような姿勢を嫌がります。

3.新しい環境でストレスを感じていたから

猫が新しいお家や人に慣れていないときに抱っこをされると、ストレスを感じて「抱っこ嫌い」になってしまうことがあります。

引っ越しや部屋の模様替えなど、猫のいる環境が大きく変化した場合、猫は縄張りのために新しい情報を掴むことで頭がいっぱいです。そんなときに体を拘束されると、猫が抱っこ嫌いになることがあります。

飼い主がしてはいけない絶対NG行為

飼い主と猫

愛猫を抱っこする場合に、飼い主が絶対してはいけない絶対NG行為があるのをご存じでしょうか。

良かれと思って深く考えずにこのような行為をしてしまうと、せっかく築いた信頼関係を崩壊させてしまう可能性がありますのでくれぐれもご注意ください。

首の後ろを掴む

母猫が子猫を運ぶ際に、首の後ろをくわえることがあります。しかしこれは、成長した猫にはやってはいけない危険な行為です。

この行為を行ってしまうと、猫の体重が首にかかり、痛みや苦しい思いをさせてしまいます。

そもそも足元がふらつく不安定な抱っこは猫が怖がるため、猫の体が飼い主さんにぴったりとつくように抱っこして、猫の体に振動が伝わらないようにしてあげましょう。

強制的に抱っこをする

猫を抱っこする際に絶対NGなのは、嫌がる猫の気持ちを無視した強制的な抱っこです。

抱っこを猫が嫌がったらすぐに離してあげましょう。また、長時間の抱っこで猫の体を拘束しないように気をつけましょう。

いきなり長時間抱っこするのではなく、猫の気持ちを尊重し、少しずつ抱っこできる時間を延ばしていくことが大切です。

猫の警戒心が強いときに抱っこをする

猫の抱っこは、タイミングも重要です。

猫が不安を感じるような出来事があったとき、環境が変わったばっかりのときは警戒心が強いため、抱っこを嫌がることが多いです。

飼い主さんが寄り添ってあげたい気持ちがあっても、猫は戸惑いや恐怖心を感じています。猫が落ち着くまで好きなように行動させて見守りましょう。

まとめ

猫を抱っこする

猫を抱っこするときは、体調面やタイミング、姿勢に配慮することを意識しましょう。猫の反応を確かめながら快適に過ごせる姿勢を見つけることが大切です。

抱っこに慣れていない猫を高い位置で抱っこをすると怖がってしまいますので、まずは膝の上に猫を乗せるところから始めてみましょう。

とはいえ猫によって、抱っこが好きか嫌いかはその性格によって異なります。猫の抱っこを色々と工夫してみても「抱っこ嫌い」のままであることは少なくありません。

そのような猫の場合は、スキンシップや狩り遊びなどの別の方法で愛情を伝えるように考慮してあげたいですね。

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