猫と『一緒に寝るとき』のNG行為4選 幸せな時間を台無しにしないために

猫と『一緒に寝るとき』のNG行為4選 幸せな時間を台無しにしないために

猫飼いの人にとって、一緒に寝る時間はこの上なく幸せを感じるもの。しかし気を付けなければならないことがいくつかあります。一緒に寝るときのNG行為について解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.寝具を洗わない

白いシーツで寝る猫

毎晩猫と一緒に寝ている方は、常に布団を清潔に保つようにしましょう。忙しいからといって洗濯を怠っていると、ノミ・ダニのトラブルに巻き込まれたり、アレルギーを発症してしまいます。キレイ好きな猫にとっても、不衛生な寝具はストレスになりかねません。

一般的に猫の換毛期は1年に2回です。空調下では分かりづらいですが、春先や冬前などの季節の変わり目はたくさんの毛が抜ける傾向があるので、いつも以上に毛の掃除をすることをおすすめします。粘着ローラーや掃除機でこまめに毛を取り、シーツの洗濯を欠かさないようにしましょう。

また一緒に寝るためには、猫自身をキレイにすることも大切です。ノミやダニが付いた状態で一緒に寝てしまうと、かゆみを発症したりアレルギーになってしまう可能性があります。また、ノミやダニの媒介する病気の中には人間の命を脅かすものもあります。

ノミやダニの繁殖力は凄まじく、一度ノミが屋内で繁殖してしまうと、完全に駆除することが困難となる場合もあります。毎月駆除薬でノミ・ダニの予防し、家の中に持ち込まないようにすること、定期的なブラッシングでお手入れすることを心掛けてください。

2.くっついて寝る

ベッドで眠る女性と猫

猫を抱っこして寝る人も多いかもしれませんが、もしかすると怪我の元になってしまうかも…。寝返りの際に猫を踏んでしまったり、振り上げた手で殴打してしまったり、考えられる事故はいくつもあります。猫を守るためには、ある程度離れて寝るのがベターです。

また事故だけでなく、密着しすぎることが猫にとってストレスになることもあります。気ままに生きる猫にとって、自由に身動きができないのはたまったものではありません。抱っこは寝る前のあいさつ程度に留め、就寝中は猫に負担をかけないようにしてあげてください。猫がどうしてもくっついて寝たい場合は、怪我をさせないよう毛布で自分に巻いておくなど、配慮してあげてください。

密着しすぎて寝ることは、子猫にとってはとくにリスクが高いです。大きな人間の体に潰されて命を落とすこともないとは限りません。子猫がさみしがっている場合は、一緒に寝るのではなく、同じお部屋にケージを置いて寝かせるようにしてみましょう。

3.アロマを焚く

アロマキャンドルと猫

夜のリラックスタイムにアロマを使っている場合は、すぐに使用を中止してください。猫はアロマに対する代謝力が弱く、人間よりも中毒症状を起こす確率が高いからです。突然症状があらわれるケースもあるので、今まで大丈夫だったからといって使用を継続しないようにしましょう。

アロマオイルを噴霧するタイプや、体に塗り付けるタイプなど、さまざまなアロマグッズがありますが、いずれの場合も猫にとっては危険です。

そもそも猫は人間と比べて嗅覚がいいので、アロマの香りそのものを不快に感じている可能性もあります。突然興奮状態になったりストレスをためこむリスクがあるので、就寝時に限らず猫のいる部屋で使わないようにしてください。

4.エアコンを強くしすぎる

アイマスクをした猫

夏や冬に冷暖房器具を過剰に使用するのもNG。寒すぎたり暑すぎたりすると、快適に眠ることができないからです。猫の就寝時の適温は24~26℃とされているので、なるべくこの温度を保つように設定しましょう。

また万が一猫が寝苦しさを感じた場合に、部屋から出ていける設備があると便利です。ペット用のドアを設置したり寝るときはドアを半開きにしたりして、猫自身で快適な寝場所を探せる環境を整えてあげるのがおすすめです。

温度とともに、湿度にも注意が必要です。猫は基本的に湿気に弱い生き物です。冬場に寒いからといって加湿器を使用しすぎると、猫にとっては寝づらいかもしれません。反対に夏場は湿度さえ下げれば、エアコンをそこまでフル稼働しなくても快適に過ごせます。

まとめ

くつろぐ女性と猫

猫と一緒に寝るのは飼い主にとっても幸せな時間ですが、一歩間違えれば重大な事故やトラブルが起きる場合があります。

人間のように言葉を話せない分、猫の異変に気が付くのもなかなか困難です。幸せな時間を台無しにしないために、今回ご紹介した注意点はぜひ守るように心掛けてみてくださいね。

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