キャットフレンドリークリニック(CFC)とは?
「キャットフレンドリークリニック(CFC)」とは、国際猫医学会(International Society of Feline Medicine)によって定められた国際基準をもとに、厳しい審査をクリアした猫に優しい動物病院のことを指します。
知らない人やほかの動物、聞き慣れない音や知らない匂いなどの環境の変化が苦手な猫が、できるだけストレスを感じることなく医療を受けられるように配慮された動物病院となっています。
キャットフレンドリークリニックの認定には、ゴールド、シルバー、ブロンズの3段階のレベルが設定されています。病院内の設備や機器に関する認定基準をクリアすると、その基準に準じた称号が与えられるそうです。
日本では、国際猫医学会(ISFM)のナショナルパートナーとして認定されている「ねこ医学会(Japanese Society of Feline Medicine)」が、キャットフレンドリークリニックを広めるサポートをしています。
特徴1.猫専用の待合室や診察室がある
病院が嫌いな猫が多い中「猫に優しい動物病院」は飼い主さんにとっても心強い存在ですよね。では、キャットフレンドリークリニックには、具体的にどのような特徴があるのでしょうか。
ほかの動物と一緒の空間にいることがストレスになる猫が多いため、キャットフレンドリークリニックには、猫専用の入り口や待合室、診察室や入院室を設けるなど、ほかの動物と会わないように配慮されています。
猫専用の部屋が設けられている場合もありますし、仕切りで空間が分かれていたり、猫専用の診療時間である「キャットアワー」lという特別な時間を設ける病院も存在しています。
特徴2.猫に関する専門知識が豊富なスタッフが揃っている
キャットフレンドリークリニックには、行動や性格、習性などの猫に関する専門知識が豊富なスタッフが揃っていることも大きな特徴のひとつとなります。
それだけでなく、猫が不安や恐怖を感じたときに適切に対応してくれたり、保定や処置をする際も猫のストレスを最小限に抑えられるよう優しく愛情を持って接してくれます。
通院や帰宅時などに感じる猫のストレスを和らげる方法や、猫にとって理想的なキャリーケースの指導をするなど、猫が安心して動物病院を受診できる配慮がたくさんあります。
特徴3.猫特有のニーズに対応している
キャットフレンドリークリニックには、猫特有のニーズを理解し猫の不安やストレスを軽減するための設備が整えられています。
たとえば、猫がリラックスできるフェロモンスプレーや、狭くて暗い場所が落ち着く習性を考慮し、キャリーバッグを覆って目隠しをするためのブランケットの貸し出しをする病院もあるようです。
猫の不安やストレスを抑える工夫が施されていますので、キャットフレンドリークリニックに認定されている動物病院は、猫も飼い主さんも安心して医療を受けることができますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、猫のことを最優先に考えられた、猫に優しい動物病院「キャットフレンドリークリニック」についてお話しいたしました。
キャットフレンドリークリニックは、知らない人やほかの動物にストレスを感じやすい猫が、安心して病院を受診できるように配慮された動物病院となっています。
病院が苦手な猫が少しでも落ち着いて診察を受けられると、受診のハードルが下がって病気の早期発見にもつながりますので、猫にとっても飼い主さんにとっても心強い味方ですよね。
もちろん、キャットフレンドリークリニックの認定がないから良くないというわけではなく、大事な愛猫を信頼してお任せできる動物病院選びが何より重要です。
また、治療においてかかりつけの獣医師との信頼関係はとても大切です。飼い主さんが相談しやすい雰囲気や、愛猫を任せたいという気持ちになれるかかりつけの先生を見つけられることが理想です。
猫の動物病院を選ぶ際にどのような病院が良いのか悩んだ場合は、是非参考にしていただければと思います。