猫には「幽霊」が見える?
『猫には幽霊が見えている』と言われることがあります。確かに猫は、何もないはずの壁や空中をじっと見つめていたり、何も聞こえない方向に突然顔を向けるなど、不思議な行動をします。そこに幽霊がいるのではないか、と考えるのも無理はありませんね。
シックスセンスとまではいかないものの、猫の感覚器官は人間よりはるかに優れています。そのため、人間には感じることのできないものを見ている可能性があるのです。
では、一体猫は何を見ているのでしょうか。
1.紫外線を見ている
『猫の視力はあまりよくない』と言われています。静止している物を見ることは苦手です。
しかし、猫は人よりずっと優れた動体視力を持っています。また、わずかな光があれば、暗闇でも物を見ることができるのです。暗い場所で猫が何かをじっと見ていたら、虫か何かを見つけたのかもしれません。
それだけでなく、猫はなんと紫外線も見ることができるのだそうです。猫が何もない壁を見つめている時、外からの紫外線が反射して見えているのかもしれませんね。
2.小さな音を聞いている
猫は聴覚が優れています。人間が聞き取ることのできないような小さな音、遠くの音も猫には聞こえているのです。
また猫は、高音を聞きとることもできると言われており、10万ヘルツの高周波まで聞き取ることができるそうです。
そのため、猫が幽霊でも見るように何かをじっと凝視している時や何かに驚いたように振り返る時、それは見ているというより「聞いている」という可能性があります。
気になる音を聞き逃さないように、集中しているので、人間の目には幽霊を見ているように映るのでしょう。
3.ヒゲのセンサーを働かせている
猫は、そのヒゲからも様々な情報を得ています。猫のヒゲはセンサーのような役割をはたしているのです。空気の流れや振動を感知したり、温度まで知ることができます。
このセンサーがあるおかげで、小動物や虫などの獲物を捕らえるのに役立ってきたのです。
ヒゲのセンサーを働かせて集中している姿が、幽霊を見ているように思えるのかもしれません。
まとめ
猫の行動を見ていると(猫には「幽霊」が見えているのではないか…?!)と思えることは多々あります。
しかしその行動は、猫の優れた感覚器官によるもので、人間には感じ取ることのできない何かを見たり聞いたりしているだけなのです。
ただしそれも、もちろん猫に直接確認したわけではありません。そのため(もしかしたら…)という可能性も無きにしもあらずですが、すべては猫のみぞ知る、ということですね。