猫も『雷』が嫌い?音や光がひどいときにしてあげたい対策

猫も『雷』が嫌い?音や光がひどいときにしてあげたい対策

「ドン!ゴロゴロゴロ〜!!」と爆音とも言える大きな音が響き渡る「雷」の音。人間でさえ恐怖を感じるのに、耳の良い猫はもっともっと怖いはずです。もし愛猫が「雷」に怯えていたら、飼い主としてどうすればよいのかご存じでしょうか。今回は、そんな時にしてあげたい対策について解説します。

1.飼い主として落ち着いた態度でいる

猫に寄りそう女性

突然鳴り響く大きな音は、猫が最も苦手とするもののひとつです。つまり「雷」は、彼らにとって不快以外のなにものでもないため、怖がったり嫌がるのも無理はありません。

時に雷は、たとえ屋内の安全な場所にいても恐怖を感じさせることがあります。とはいえ、このとき飼い主さんがうろたえてしまっては、愛猫に不安を感じさせてしまう可能性があります。そうならないためにはまず、普段と変わらない落ち着いた態度を見せることです。

飼い主さんがいつもと同じ様子なら、愛猫も「あれ? あの大きな音(雷のこと)がしても、危なくにゃいのかな?」と思うはず。もし愛猫が怯えているようなら、優しく声かけをしてあげるのもよいでしょう。

2.隠れ場所を用意する

キャリーケースに隠れる猫

猫は「怖い!」と感じたとき、とっさに狭い場所などに逃げ込むことがあります。周りが囲まれているところにいると、比較的安心できるようなのです。この性質を理解した上で、愛猫gがいざというときに隠れられる場所を用意しておきましょう。

猫のための隠れ場所は、段ボール箱でもよいですし、押し入れなどでも大丈夫です。

しかし一番のオススメは、クレートやキャリーケースです。病院に連れて行くときしか使わない、という飼い主さんも多いでしょうが、普段から室内に出しておくと、いざというときに役立つかもしれません。

というのも、災害などが起きたとき、猫がそこへ入ってくれればそのまま一緒に避難できるからです。「雷がひどいから避難」というケースは稀かもしれませんが、クレートやキャリーを猫が安全な場所だと思って入るようになれば、雷以外の災害が起きたときも、スムーズに避難ができるでしょう。

必ずしも有事の際に入ってくれるという保証はありませんが、可能性を高めておくことは大切です。病院の時だけでなく普段から、クレートやキャリーを安全な隠れ場所として、認識してもらうようにしましょう。

3.愛猫1匹だけにしておかない

飼い主のお腹に乗って落ち着く猫

雷が鳴り響く中で心がけたいのが、愛猫を1匹にしておかない、ということです。飼い主さんが用事があるときは仕方のない場合もあるかもしれませんが、なるべく孤独を感じさせないようにするのが、大切です。

どうしても留守にしなければいけないなら、ペットカメラを使う、という方法も。外出先からでも愛猫の様子が確認できますし、声かけやおやつをあげる機能が付いているカメラなら、より安心させられるでしょう。

多頭飼いであれば多少は気が紛れるかもしれませんが、1匹だけの場合は、より配慮した方がよいようです。

4.安心アイテムを活用する

棒状のおやつにかじりつく子猫

猫用音楽やフェロモン剤、おやつなどのアイテムを使用し、安心させるという方法もあります。音楽やフェロモンに関してはどれだけの効果があるかは個体差があるため、正直使ってみないと分かりません。

ただし、「おやつ」は多くの猫に有効だと思われます。愛猫のお気に入りを与え、気を紛らわせることができるからです。あまりの恐怖で固まっているとそれすらも反応しない可能性はありますが、そこは飼い主さんがうまく気分をほぐして、与えてあげてください。

5.脱走対策を施しておく

マイクロチップを確認される猫

思いがけない恐怖を感じると、猫は思わぬ行動を取る場合があります。たとえば、ちょっとしたスキマから脱走してしまう、という事態も考えられるでしょう。逃げてしまった愛猫が、迷い猫になってしまっては大変です。

そのようなときのために、迷子札やマイクロチップを付けておくと安心です。脱走時だけでなく、災害時にも役立つ可能性があります。迷子札は外れてしまう恐れがあるため、マイクロチップの方が確実かもしれません。

まとめ

雷が怖くて男性にしがみつく猫

大きな音が苦手な猫ですから、「雷」も苦手な可能性が高いです。そのため、怖がるようならそれなりの対策が必要となります。飼い主さんが愛猫の安全場所になり、安心させてあげてください。

また、必要に応じて今回紹介したようなざまざまな対策やアイテムも活用してみるとよいでしょう。

飼い主さんの愛情で猫を包んであげれば、きっと不快な雷も乗り越えられるはずです。いつやってくるか分からない「雷」なので、まずは事前の対策で備えておきましょう。

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