猫の多頭飼いを始める前に
多くの猫に囲まれて暮らすことは、猫好きにとって憧れる生活です。
飼い猫のお留守番が多いときは、寂しくないように「遊び相手を作ってあげたい」なんてこともありますよね。
しかし猫の多頭飼いをする場合、気を付けなければならないことはたくさんあります。
新しい子をお迎えする前に、猫や飼い主にとって暮らしやすい環境を維持できるのかをチェックしましょう。
猫の多頭飼いでよくある3つの悩み
多頭飼いをする上で出てくる悩みとは、どのようなものなのでしょうか。
1.猫同士の相性
多頭飼いで最も気を付けなければならないのが、猫同士の相性です。
年齢や性別、性格によって猫の相性の良し悪しは異なります。何も考えずお迎えしてしまうと、ケンカやストレスの原因となる危険性もあります。
そのため先住猫との対面は、時間をかけて慎重に行うようにしましょう。
子猫を迎える場合、構いすぎると先住猫が嫉妬してしまうかもしれません。
多頭飼いをするときは、いかなる場合も先住猫を優先してあげるよう心掛けましょう。
2.餌のタイミング
猫の性格や年齢で、餌を食べるタイミングや量が異なります。
出された餌を一気に食べてしまう子もいれば、少量をこまめに分けて食べる子もいるので、飼い猫の性格をよく見てご飯をあげましょう。
同じ時間、同じ場所で与えたり、自動給餌器を使用してご飯をあげている場合、見ていないところでご飯の横取りをしている可能性もあります。
食べる量が変わってしまうと、必要な栄養が摂取できなかったり、食べ過ぎで肥満になってしまったりすることも。
我が家の2匹の猫も一度に食べる量や食べ方が全然違うので、ご飯をあげる場所を分けたりケージを使用したりして対策をしています。
3.毎日の運動会
多頭飼いのメリットでもあるのが、運動不足の解消です。猫同士で遊んでくれるため、飼い主は少し楽になるのでありがたいですよね。
しかし遊ぶ時間が夜中や早朝だと睡眠時間が削られ、飼い主的には少し困ってしまうかもしれません。
なるべく日中や寝る前に遊びをすまして、寝る時間を飼い主と同じになるよう調整をしてみましょう。
難しい場合は部屋を分けたり、騒音が聞こえないようにしたりと眠れる工夫をした方が良いかもしれません。
猫の多頭飼いで必要なもの
猫の多頭飼いをするということは、当然今までの倍以上に必要なものや費用が増えるということです。
飼い始める前に、部屋の広さやライフスタイル、猫の一生にかかる費用を計算してからお迎えをするようにしましょう。
多頭飼いで新たに必要になるものは
- ケージ
- トイレ
- 猫砂
- 餌用の食器
- 水飲み場
これらは最低限用意すべきものです。ケージも必要ですが、先住猫が使っていないのであれば綺麗にして新しい子用にしても良いかもしれません。
他にも寝床や爪とぎ、毛布など必要に応じて物は増えていきます。
病院でのワクチンや不妊手術など、かかる費用は決して安くはありません。
ペット保険への加入なども必要に応じて検討してみましょう。
まとめ
多頭飼いは飼い主にも猫にもメリットはありますが、同時にデメリットも存在します。
猫同士がうまく関係を築けるのかどうか、飼い主の準備で変わってくると言っても過言ではありません。
先住猫の性格をよく理解したうえで、ご自身のライフスタイルとあわせて検討してみてください。
きちんと準備をしてお迎えすることができれば、今よりももっと素敵な生活を猫と共に送ることができるはずですよ。