愛猫とお別れも…?もし自分が『猫アレルギー』になったら?5つの症状と対処法

愛猫とお別れも…?もし自分が『猫アレルギー』になったら?5つの症状と対処法

猫を飼い始めてから、飼い主さんが猫アレルギーであることに気づいたり、後天的にアレルギーを発症してしまったりするケースは珍しくないようです。猫アレルギーの主な症状と、愛猫と一緒に暮らし続けていくための対処法をご紹介します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

猫アレルギーの症状

鼻がムズムズする女性と膝に乗る猫

1.鼻水・鼻づまり・くしゃみ

猫の被毛やふけなどのアレルゲンを吸収することで大量の鼻水が出たり鼻がつまったり、鼻がムズムズしてくしゃみが止まらなくなったりという症状が出ます。

2.目の異常

アレルゲンが目に入ると、目にかゆみや充血などの異常が現れることが多いです。結膜炎を引き起こしてしまうことも。

3.皮膚の異常

猫アレルギーの人が猫の被毛などに触れると、皮膚のかゆみや赤み、湿疹や腫れといった症状が出ます。

4.喉や呼吸器の異常

喉が炎症を起こしてかゆくなることや、咳や息苦しさといった呼吸器の症状が出ることもあります。重度の場合は、喘息や呼吸困難を引き起こす場合もあるため注意が必要です。

5. 下痢や嘔吐、めまいや心拍数の上昇

重度の猫アレルギーの場合は下痢や嘔吐、めまいや心拍数の上昇といった症状が出ます。猫アレルギーで命を落とすリスクはそれほど高くはありませんが、動悸がして胸が苦しいなどの重い症状が出ている場合は命にかかわる恐れも…。たかが猫アレルギーと油断せずに、すぐ病院に行ってください。

猫アレルギーになってしまったときの対処法

ブラッシングしてもらう猫

飼い主さんが猫アレルギーを発症してしまったからといって、愛猫とのお別れを選びたくはありませんよね。愛猫との生活を継続するには、アレルギーと上手に付き合ってくことが大切です。猫アレルギーの症状を軽減する対処法をご紹介します。

病院で薬を処方してもらう

残念ながら猫アレルギーには根本的な治療方法はありませんが、対症療法より症状を緩和させることは可能です。病院で症状に適した薬を処方してもらいましょう。いざ症状が出たときに薬が切れているということがないよう、薬は多めに常備しておきたいですね。

こまめに部屋を掃除する

猫が生活している部屋には抜け毛やフケが落ちてしまうので、こまめに掃除してアレルギー物質を取り除きましょう。掃除機をかけると抜け毛が舞ってしまうので、拭き掃除をするか粘着クリーナーを使ってください。

またカーテンや猫用ベッドをこまめに洗濯するのもポイントになります。空気清浄機を設置すると、空気中のアレルギー物質を取り除けるのでおすすめですよ。

しっかり愛猫のお手入れをする

愛猫の体からアレルゲンとなり得る抜け毛やフケを取り除くために、ブラッシングとシャンプーでお手入れをすることが大切です。ブラッシングは週に2~3回程度行い、抜け毛を減らしましょう。アレルギーの人がブラッシングをする場合は、アレルギー物質を吸い込まないようにマスクをしてくださいね。

シャンプーはこまめに行うとアレルギー対策になり得ますが、愛猫がお風呂嫌いの場合は大きな負担になってしまうので要注意。無理にシャンプーをしなくても、濡れたタオルで体を拭いてあげるだけでも効果があります。

まとめ

猫と鼻をかむ女性

猫アレルギーの症状と、飼い主さんが猫アレルギーになってしまったときの対処法をご紹介しました。猫アレルギーは、最初は我慢できる程度の軽い症状しか出ていなくても、急に重症化してしまうケースもあります。まずは疑わしい場合に、人間の病院をすぐに受診しましょう。猫アレルギーだとわかったら、愛猫との暮らしを続けるためにできる限りの対策をしましょう。

ご家族の誰かが猫アレルギーになってしまった場合は、ぜひアレルギーでない方が部屋の掃除や愛猫のブラッシング、愛猫の排泄物の処理などを担当してあげるという方法も対策になるかもしれません。

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