1.食事
猫の腸には、猫の食べたものをエサにする何種類もの腸内細菌が推定で数兆〜数百兆個いると考えられており、その細菌密度は人よりも高いことが知られています。
キャットフードは種類がとても多いですが、年齢にあったフードを猫の体の大きさや活動量に合わせて適正量与えることが大切です。また、消化が良いフードを選ぶことも腸活になります。猫は肉食動物なので、良質なタンパク質を含んだフードは消化吸収しやすいといわれています。
腸内の善玉菌を増やすには、善玉菌を含んだフードや善玉菌のエサとなるオリゴ糖や食物繊維を含んだフードを与えることです。
なお、療法食を食べていたり、お腹が弱かったりする猫は動物病院に相談をしてからにしましょう。
2.サプリメント
乳酸菌やビフィズス菌など腸活に役立つ菌は、ヨーグルトや納豆を食べることで摂取できますが、それらを猫に食べさせるのは難しいです。また、猫の腸内細菌叢で優勢となっている善玉菌は人や犬とは異なっているため、人用のものを与えても十分とは言えないでしょう。
しかし、猫用に開発されたサプリメントを利用することで、猫の腸活を簡単にすることができます。
動物病院で扱っているサプリメントもありますので、まずはかかりつけの動物病院に相談をしてみましょう。
3.ストレスの少ない生活
ストレスが多い生活は猫の腸内環境を乱し、悪玉菌を増やしてしまう恐れがあります。
猫が何をストレスに感じているのかを確認することは簡単ではありませんが、多頭飼育、運動不足、コミュニケーション不足、落ち着ける場所がない、体のお手入れが苦手、お出かけや動物病院が苦手なども原因になります。
猫のストレスを全てなくすことはできません。しかし、「高いところから周りを見渡せる場所や隠れられる場所を用意する」「おもちゃで遊んで運動をする」「体のお手入れは時間をかけて慣らす」など、猫が猫らしく暮らせる環境づくりや、ストレス減少の工夫が腸の健康に繋がります。
4.健康状態のチェック
腸活には、猫の健康の変化をチェックして対策することが必要です。
うんちの形、色、においを毎日チェックして把握しておくと、腸活をしていることでの効果などに気づきやすくなります。
またその結果を確認することによって、その猫にあった腸活の方法を見つけられるでしょう。
まとめ
腸の健康は免疫に関係していて、猫も人間と同じように「腸活」がとても大事です。
猫の腸を整えるには、食べるもの、ストレス対策、うんちのチェックが大切になります。まずはできるところから始めてみましょう。