猫はうつ病になる?
猫の病気の中に「うつ病」というものがあるわけではありません。しかし人間のなるうつ病と似たような症状が出るようになることがあります。
猫がうつ病を発する原因はストレスと言われていますが、そのストレスの内容はそれぞれ異なります。
飼い猫がうつ病になってしまったら、まずはその原因となるストレスが何なのかを正しく把握する必要があるのです。
生活環境を見直し、獣医師に適切なアドバイスをしてもらうようにしてください。
うつ病の可能性がある6つのサイン
猫がうつ病にかかると、普段とは違った行動をすることが多いです。
1.食欲不振
大好きなご飯やおやつに興味を示さず、食欲不振になることがあります。
猫も気持ちが沈んでしまうと、食への欲求がなくなるようです。
2.寝ている時間が増える
猫はもともと寝ている時間の長い動物ですが、無気力そうにしている時間が多い場合は要注意です。
食事や遊びにも興味を示さず、姿が見えないような場所で長い時間を過ごすようなら何か異変があるのかもしれません。
人間でいう「引きこもり」のような状態になっていないか確認しましょう。
3.グルーミングの増減
人間にはない、猫特有の行動がグルーミングです。過剰にグルーミングをしていたり、反対に全くやらなくなってしまったりという変化が出ることがあります。
猫のグルーミングの頻度が変わったと感じたら、行動をよく観察するようにしましょう。
4.怒りやすくなる
穏やかな性格の猫が、うつ病によっていきなり攻撃的な性格に変わってしまうことがあるようです。
飼い主や同居猫に対して威嚇や攻撃をしてくる可能性もあります。怪我をしないよう配慮しながら原因を突き止めるようにしてください。
5.飼い主から隠れるようになる
いつもはそばに寄ってくる猫が、飼い主から隠れるようになってしまうこともあります。
気持ちが落ち込み、誰にも構われたくないという状態になっているのかもしれません。
6.粗相が多くなる
猫は決まったトイレで排泄をするので、至るところで粗相をするようになる場合は何か異変が起こっているのかもしれません。
複数当てはまったら要注意
これらの症状は、他の病気の場合や高齢になったときにも表れる症状です。
そのためひとつ当てはまったからといって「うつ病」かもしれない、と決めつけるのはやめましょう。
またひとつでも当てはまるものがある場合は、早めに動物病院を受診し、病気の早期発見に努めるようにしてください。
まだ若い猫で、環境の変化などと重なり上記のような症状が出てき始めた場合はうつ病の可能性もあります。
いつもと様子が違うと感じたら、環境を見直し獣医師へ相談するようにしてくださいね。
猫のうつ病を治療する方法は?
獣医師から「うつ病」であると言われた場合、抗うつ剤等の薬物療法と、ストレスの原因を解消する方法で治療していくことが多いようです。
獣医師に猫の住む環境を伝え、改善できることはないか確認していきます。環境で改善しない場合は、薬物療法による治療が行われる場合もあります。
重症化する前に、ねこの住む環境を定期的に見直していくことが大切です。
まとめ
猫も人間と同じように、強いストレスを感じ続けるとうつ病のような症状が出るようになります。
飼い主のライフスタイルの変化や騒音問題など、猫が何をストレスに感じるのかは性格によって異なります。
普段と違う行動はないか、毎日しっかりとしたコミュニケーションをとって些細な変化にもすぐ気づけるように心がけましょう。