トレーニングの必要なし!猫は自分から飼い主を「取って来い遊び」に誘うことが判明 英国研究者が調査

トレーニングの必要なし!猫は自分から飼い主を「取って来い遊び」に誘うことが判明 英国研究者が調査

最新の英国の研究によると、猫はとくに訓練をしなくても「取って来る」遊びができるし、遊びを仕掛けるのは猫からということもわかりました。ボールを追いかけるのは犬の遊びと思われていますが、猫も楽しんでいるようですね。

猫も「取って来る」遊びが好き

ボールで遊ぶ子猫

写真はイメージです

最新の英国の研究によると、猫はとくに訓練をしなくても「人が投げたものを取ってくる」遊びができ、たいていは猫の方から飼い主を誘うことがわかりました。

英国の研究者グループが猫の飼い主924名に調査をし、その結果を科学専門誌に掲載しました。調査対象者が現在飼っている、もしくは以前飼っていた愛猫のうち、「取って来る」遊びをする猫は1154匹にのぼりました。

この研究では、猫が「どのくらいの頻度でこの遊びをするか」「何を投げてもらうのを好むか」「だれと遊ぶか」について記録されました。その結果、猫が先導して遊びを始めることが多く、その際はより長く遊び続けることがわかったのです。

「取って来る」遊びは、普通は犬によく見られます。人間が棒やボールを投げて、取って来させる遊びです。猫もどうやらこの遊びをするようですが、その様子はちょっと違うようです。

飼い主を遊びに誘う猫

ボールに狙いを定める黒猫

写真はイメージです

猫は「わが道を行く」タイプで、犬のように飼い主からの声かけをじっと待つことはありません。今回の発見はその認識を裏付けるものです。つまり「取って来る」遊びは飼い主ではなく、猫がやりたいように始まるし、続くのです。

59%の猫は、最大で月10回ほどこの遊びをします。うち半数以上が、最高でも5回続けると遊びを終えます。

犬に比べると訓練するのが難しい猫ですが、この遊びに関しては何の訓練も必要ありません。

94%の飼い主が「とくに教えたわけでもないのに、この遊びを猫のほうから始めた」と答えています。しかも61%の猫は、小さいときからこうして遊んでいるというのです。

おもちゃより、身の回りの品を好む猫

ネズミのオモチャをくわえた子猫

写真はイメージです

調査対象のうち、純粋種に分類された猫160匹を分析したところ、シャム猫が一番多く「取って来る」遊びをし、36匹にのぼりました。一方で、ベンガル16匹、ラグドール12匹も同様に遊んでいました。

しかし多くの猫は雑種だったため、どの種の猫が一番よくこの遊びをするのかは不明のままです。

さらに研究チームは「猫は何を投げてもらうのを好むか」についても調べました。髪ゴムや紙を丸めたものなど、家庭の中の普通のものが、猫用おもちゃよりもお気に入りのようです。猫用おもちゃを使ってこの遊びをする猫は、全体の40%前後でした。

お金をかけて買ってきたおもちゃより、身の回りのもので遊ぶほうが、猫にとっては好ましいようですね。

出典:Cats Can Play Fetch Without Being Trained, Scientists Find 

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