1.市谷亀岡八幡宮
市谷亀岡八幡宮は、猫といっしょに健康と傷病平癒が祈願できる神社として有名です。ペットといっしょの初詣(要予約)やペットの七五三もおこなっているキャットフレンドリーな神社でもあります。
また、ペットは犬猫に限らず、兎、小鳥、亀、フェレット、ハムスター、イグアナ、ミミズクなどのペットを連れて参詣される人もいるようです。
御守りは、一般的なものから、バンダナ御守り、傷病平癒御守り、護符ほかさまざまなものがあります。
市谷亀岡八幡宮のほかにも、全国にはペットの祈祷などをおこなっているキャットフレンドリーな神社が多数あります。有名なところでは、冠稲荷神社(群馬県)や愛育(めぐし)神社(千葉県)があります。愛育神社は、全国初のペット専用神社です。
市谷亀岡八幡宮
所在地:東京都新宿区市谷八幡町15
営業時間:参詣は24時間
アクセス:JR、東京メトロ有楽町線・南北線、都営新宿線「市ヶ谷」駅すぐ
2. 蚕影(こかげ)神社
「愛猫が行方不明に!」そんなときにお参りすると猫が帰ってくるとして有名になったのが蚕影神社です。「猫返し神社」とも呼ばれ親しまれています。
蚕影神社が猫返し神社と呼ばれるようになったのは、ジャズピアニストの山下洋輔さんがきっかけでした。
山下さんの愛猫が行方不明になったときに、蚕影神社をお参りしたら、翌日に猫が帰ってきたのです。その後も愛猫が行方不明になるたびにお参りをしては、毎回帰ってきたそうです。
境内には「ただいま猫」の石像があり、優しく撫でると願いが叶うと言われています。また、迷い猫探しだけではなく、愛猫の無事と健康を願う絵馬もたくさん奉納されています。
蚕影神社
所在地:東京都都立川市砂川町4-1-1
営業時間:9:00~17:00
アクセス:JR立川駅北口から、立川バス1番線「三ツ藤」・「箱根ヶ崎駅」行きで「砂川四番」下車。約15分。
3.御誕生寺
御誕生寺は、猫寺としても知られているお寺です。
猫寺のはじまりは、境内に捨てられていた4匹の子猫との出会いでした。最初は最低限のお世話をしているだけでしたが、気がついたら猫の数が増え、一時期は80匹もの猫たちが暮らしていたこともあったそうです。
その猫たちも里親の元に旅立ち、現在はお寺の境内では約20匹の猫たちがのんびりと暮らしています。
お寺には、招き猫おみくじや猫の御朱印帳もあり、たくさんの猫好きが訪れています。また肩や膝に猫を乗せた珍しい大仏様がいらっしゃることでも有名です。
おすすめの訪問時間は、猫たちに確実に会えるごはん時間です。ごはんの時間は毎日1日2回で、朝8時と午後3時半ごろです。
御誕生寺
所在地:福井県越前市庄田町32-1-1
営業時間:9:00〜17:00(御朱印等対応時間)
アクセス:北陸自動車道武生ICより車で10分、またはJR「武生駅」からバスかタクシー
4.豪徳寺
豪徳寺は、諸説ある招き猫発祥の地のひとつとされています。
豪徳寺と招き猫の関係は、ずっと昔まで遡ることになります。
ある日、鷹狩り帰りの武士たちがお寺の前を通りかかったとき、たまたま門の前にいた猫に手招きされ、お寺に立ち寄ることにしました。すると、突然の雷雨に。猫に手招きされたことで偶然にも難を逃れ、その幸運に感謝したのでした。
そのなかの1人が彦根藩主の井伊直孝で、その後、井伊家の菩提寺としました。そして貧寺だった豪徳寺を支援し再建させたのです。
和尚は、これを手招きした猫のおかげだとし、福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び祀ることにしました。
現在、招猫観音を祀る招猫殿には参詣者が奉納した大小さまざまな招き猫が無数に並んでいます。
豪徳寺
所在地:東京都世田谷区豪徳寺2-24-7
営業時間:6:00〜17:00
アクセス:小田急小田原線「豪徳寺駅」、東急世田谷線「山下駅」から徒歩約10分
まとめ
猫にまつわるお寺や神社は全国にあります。今回は、そのなかでも猫好きな人に興味を持ってもらえそうなお寺と神社を集めてみました。
猫の健康と傷病平癒が祈願できる神社、保護活動をおこなっているお寺、困ったときの神頼み、招き猫発祥のお寺など、実にバラエティに富んでましたね。
ぜひ個性豊かな猫たちや猫神様に会いにいってみてはいかがでしょうか?