1.室内で飼育する
猫に長生きしてもらうには「室内飼育」を徹底しましょう。室内飼育にすることで、交通事故や感染症、ケガ、迷子などから愛猫を守ることができます。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、2022年時点で完全室内飼育の猫の平均寿命は16.02歳で、家の外に出る猫の平均寿命は14.24歳となっています。完全室内飼育にすることで約2年長生きできるため、室内飼育は大切なのです。
2.バランスの良い食事を与える
猫の食事はお腹を満たすだけのものではなく、健康で長生きしてもらうためにも重要な意味を持ちます。
たとえばタンパク質。タンパク質は筋肉や血液、皮膚・被毛などを構成する重要な栄養素であり、肉食動物の猫にとっては欠かせないものです。
とはいえ、ひとつの栄養素だけ与え続けるのはもちろんNG。多すぎても少なすぎても問題です。タンパク質、炭水化物、脂質、ビタミンなどの栄養素が、それぞれが適量ずつ含まれているバランスのとれた食事を与えることが大切なのです。
フードは必ず「総合栄養食」を選ぶようにしてください。総合栄養食のごはんは、フードと水だけで健康を維持できるように作られています。「一般食」や「おやつ」ばかり与えていたという方は、この機会に食事の見直しをしましょう。
また、病気を患ってしまった場合は「療法食」などの特別な食事が必要となることもあります。その場合は獣医師の指導を受けながら、適切に与えるようにしましょう。
3.適切な運動量を確保する
運動量も猫の寿命に大きく関係します。たとえば運動不足による肥満です。肥満は糖尿病や膵炎、関節炎など、さまざまなリスクを高めます。
解決策として、まずは食事量をグラム単位で測るようにし、適正な量を与えているかを確かめましょう。年齢はもちろん、猫それぞれで基礎代謝が異なるため「体重が増えすぎないちょうどいいフード量」を知る必要があります。
さらに、飼い主さんが積極的に遊びに誘ってあげたり、キャットタワーを設置して上下運動させてあげるなどが良いでしょう。
また、猫用のおもちゃを使うことで狩猟本能を満たしてあげることもできます。遊びは肥満予防だけではなく、猫のストレスを解消する効果もあるのです。
4.定期的に健康診断を受ける
猫に長生きしてもらうには、動物病院での定期的な健康診断が欠かせません。健康診断をすることで病気の早期発見や早期治療ができたり、飼い主さんの安心につながったりします。
受診の頻度は若くて健康なうちは基本的に年に1回でOKです。ただし心臓などの遺伝性疾患リスクのある純血猫や、7歳以上のシニア猫は、猫種や加齢にともなう健康問題がでやすくなるため、半年に1回を目安に受診しましょう。もちろん、病気が見つかった場合は獣医師の指示通りの通院頻度を守ってください。
検査内容は病院によって異なりますが、血液検査や尿検査、レントゲンなどを行うのが一般的です。
また、愛猫の食欲や排泄、行動について、獣医師に詳しく報告することも忘れてはいけません。飼い主さんが日ごろから愛猫の様子をよく観察することが、適切なケアを行う鍵となります。
まとめ
猫の寿命は『飼い方』が大きく関係していることをご紹介しました。愛猫に長生きしてもらうには、室内飼育、バランスの良い食事、運動量の確保、定期的な健康診断が重要です。
すぐに実践できるものばかりですので、今日から始めてみてはいかがでしょうか。大切な家族と1日でも長く一緒にいられるように、愛猫の健康維持につとめましょう!