1.甘えたい、構ってほしい、遊びたい
猫は気まぐれで「ツンデレ」ともよく言われますが、実際は寂しがり屋な面もあります。また、お世話をしてくれる飼い主さんは猫にとって母猫のような存在であり、自分は子猫の気持ちでいる場合もあります。飼い主さんが帰ってくるのを、猫はそんな気持ちで「玄関」で待っているのです。
さらに、飼い主さんが家にいないと、とても退屈に感じてしまう猫もいます。玄関で遊び相手が帰ってくるのを待っているのです。
刺激が少ない生活は、猫にとってストレスとなります。留守がちになってしまう場合は、周りを見渡せる高い場所や外を見られる場所を用意したり、一緒に遊ぶ時間や回数を増やしてあげましょう。
2.ごはんがほしい
猫にとって食事は楽しみでもあります。お腹が空いていて早くごはんを食べたいので、玄関で飼い主さんが帰ってくるのを待っているのです。
ごはんの時間を過ぎて飼い主さんが帰ってくると「遅い!」と不満そうな顔をして待っている猫もいます。
3.自分の縄張りを守るため
猫は縄張りを作る動物です。爪とぎをしたり、体を擦りつけたりして自分のにおいをつけて縄張りを主張します。
そのため、帰宅した飼い主さんからは知らないにおいがしていたり、飼い主さんにつけたはずの自分のにおいが薄くなっていたりすると、すぐににおいをつけて安心したいのです。
玄関で飼い主さんのにおいを念入りにチェックしたあとに、飼い主さんにスリスリしてにおいを上書きします。においチェックは猫が満足するまでさせてあげましょう。
4.日課になっている
いつの間にか玄関で飼い主さんを待つのが、当たり前の行動になっている猫もいます。
猫はルーティンを大事にし、なおかつ賢い動物なので、飼い主さんが帰ってくる時間はある程度わかっています。いつもと違う時間に帰ってくると、慌てて玄関まで来るということも。
5.たまたまそこで寝ていただけ
残念ながら、玄関で飼い主さんを待っているわけではないこともあります。
猫は、自分が寝たいと思ったそのときに、一番居心地の良い場所を見つけるのが得意です。玄関が涼しくて気持ち良かった、風通しが良かった、玄関マットが好きなどの理由で寝ていることもあります。
まとめ
飼い主さんが帰宅したときに猫が玄関にいるのは、子猫のような気持ちで飼い主さんを待っている場合や、ごはんのおねだり、飼い主さんのにおいチェックなどの意味があります。
また、そのような理由で待っていたのが、いつのまにかルーティンになっている猫もいます。また、帰りを待っていたのではなく、たまたま玄関が居心地が良かった…などということもあります。
どんな理由たにせよ、「玄関」からの脱走にはくれぐれも注意しつつ、愛猫にお出迎えしてもらえるように上手にコミュニケーションをとっていきたいですね。