猫にとっての「ごちそう」とは?猫においしいと感じさせる要素4つ

猫にとっての「ごちそう」とは?猫においしいと感じさせる要素4つ

ウェットフードやドライフードなど、猫のフードにはたくさんの種類があります。では、猫はどのようなフードを「ごちそう」と感じているのでしょうか。今回は、猫にとっての「ごちそう」が、猫においしいと感じさせる要素をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.におい

フードのニオイを嗅ぐ猫

猫がおいしいと感じるには、においがとても重要です。食べられるかどうかはもちろんですが、においの強弱でおいしいものかどうかを判断しています。猫はにおいが弱いフードよりも、においが強いフードを好んで食べるのです。

フードのにおいを立たせるには、ウェットフードの場合は湯煎や電子レンジで温めたり、お湯を足したりして人肌程度にします。ドライフードも電子レンジで温めるとにおいがたちます。

また、ドライフードにウェットフードやおやつをトッピングして、においを強くすることでもおいしく食べてもらえます。

2.食感や温度

目を閉じて食べる猫

舌触りの良いものが猫に好まれることが多く、ウェットフードやペースト状のおやつをごちそうと思っている猫は多いようです。

また、温めることで舌触りがよくなり、食いつきもよくなります。猫は狩りをして獲物を食べる動物であるため、獲物の体温に近い温度を好むのです。37~38℃くらいのウェットフードがおいしいと感じるようです。

一方、ドライフードのカリカリとした食感が好みの猫もいます。粒の大きさや固さ、食感がちょうどいいとおいしく感じるのです。

猫がドライフードをあまり食べないときは、お湯を足して食感や温度を変えると、おいしく食べてくれる場合があります。

3.味

ウェットフードとドライフード

一般的に『猫はグルメ』と言われていますが、実際は人間よりも、舌にある味を感じる器官が少ないのです。

しかし、肉食動物なので肉(タンパク質)に含まれるアミノ酸(旨味)を感知することができ、タンパク質が少ないフードよりも、タンパク質が多いフードを選んで食べるといわれています。

4.環境

口の周りをなめる猫

食べる場所の環境も、猫にとってのおいしさにつながります。

人がよく通る場所、洗濯機などが近くにあるようなうるさい環境では、猫はご飯をおいしく食べることはできません。

環境のせいで愛猫がせっかくのごはんを美味しく食べられないようであれば、できるだけ静かな場所、トイレや水飲み場から離れた場所、他の猫に横取りされない場所など、落ち着いて食べられる環境を用意してあげましょう。

また、猫の中には、飼い主さんの手から食べるのが好きという猫もいます。

まとめ

窓際の1つの食器で必死に食べる子猫3匹

今回解説したように、猫が「ごちそう」と感じる要素は、フードの香り、温度、舌触りなどです。

猫に喜んでごはんを食べてもらいたいときは、上記のような猫がおいしいと感じる要素と照らし合わせてみましょう。

温めたり、舌触りを変えたりすることで猫が「ごちそう」だと思ってくれるかもしれません。もちろん猫によっては冷たいフードが好きだったり、ドライフードしか食べなかったりと、猫ごとにこだわりもあります。

愛猫の好みを見つけつつ、おいしいと感じてもらえるようにしたいですよね。

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