猫の性格が激変!以前と変わってしまったと感じたときに考えられる原因3つと対処法

猫の性格が激変!以前と変わってしまったと感じたときに考えられる原因3つと対処法

猫の性格が急に変わった、と感じる飼い主さんは少なくありません。性格の変化には当然理由が伴いますが、いったい何が原因なのか分からない方も多いはず。今回は、猫の性格が変化する原因について解説します。

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記事の監修

麻布大学獣医学部獣医学科卒業後、神奈川県内の動物病院にて勤務。獣医師の電話相談窓口やペットショップの巡回を経て、横浜市に自身の動物病院を開院。開院後、ASC永田の皮膚科塾を修了。皮膚科や小児科、産科分野に興味があり、日々の診療で力を入れさせていただいています。

1.新しい家族が増えた

鼻を近づけて匂いを嗅ぐ白猫と子猫

猫の性格が変化する理由として、まず挙げられるのが新しい家族が増えたことによる変化。たとえば、新しくペットをお迎えした、結婚や出産などのライフイベントで人間の家族が家庭に増えたなどが挙げられます。

猫は変化に対してストレスを感じやすい動物です。個体差はありますが、変化の度合いが大きいほど、猫は戸惑ってしまいます。ストレスを感じることで、警戒心が強まり臆病な行動をとりやすくなります。

特に新しくペットをお迎えするとき、先住猫たちは自分の縄張りや飼い主さんが奪われないか心配です。猫の性格にもよりますが、猫同士の相性もあり、ストレスに感じて攻撃的になる場合もあります。新人ペットに対して攻撃的になるため、性格が変わったと感じやすくなります。

2.トラウマが生じた

威嚇している猫

トラウマも猫の性格に変化を生じさせる要因です。うっかり猫のしっぽを踏んでしまった、急に物が落ちてきた、外で大きな音がしたなど猫の生活において、突発的に起こるアクシデントは多々あります。程度によっては、トラウマとなることもあるでしょう。

トラウマを感じてしまった猫は、警戒心が強まり臆病になりやすいです。活発で元気いっぱいだった子が、警戒心を向けてきたときは何か猫を怯えさせる事態が起きなかったか振り返ってみましょう。

3.体調不良

猫ベッドで眠そうな猫

猫の性格が急に変わったとき、注意したいのが病気やケガなどの体調不良を隠しているケース。猫は自分の不調を本能的に隠そうとする動物です。そのため、目で見ても普段と変わらない様子が多いです。

しかし、弱っているときの猫は警戒心が高まっています。たとえ、飼い主さんであっても不用意に自分の体を触らせまいとします。もしも、猫が体を撫でることを許してくれなくなり、よそよそしくなったら病気やケガの可能性を疑いましょう。

また、高齢になると猫は甲状腺機能亢進症と呼ばれるホルモン疾患になりやすく、ホルモン分泌の異常により性格の変化や代謝の変化が現れることがあります。

対処法

人の手と猫の手でつくるハート

猫の性格が変化したとき、とるべき対処法は原因によって異なります。新しく家族が増えたことによる変化であれば、少しずつ慣れてもらうしかありません。

同居し始めたペットや環境変化が原因の場合、生活空間を仕切り時間をかけてお互いの存在を慣らしていきましょう。いきなり対面させるのは避けた方が無難です。人間の場合でも、急に距離を詰めようとせず猫が歩み寄ってくるのを待ちましょう。

トラウマが原因の場合も、時間をかけて落ち着かせることが大切です。トラウマの原因が再発しないよう対策を施すことも忘れてはなりません。

なお、体調不良が原因で猫の性格が変わってしまったケースでは、病気やケガの可能性に気付いたタイミングで動物病院に連れていってあげましょう。痛みや違和感があるのであれば早期に取り除いてあげることが大切です。原因となる痛みや違和感を取り除くことで、元の性格に戻るかもしれません。

まとめ

怒っている顔に見える猫

今回は猫の性格が好ましくない方向に変化した事例を紹介しましたが、その逆として、警戒心が強かった子が甘えん坊になるケースもあります。小さかった頃はやんちゃで走り回っていたのに、大きくなってからは穏やかで大人しくなることも。

猫の性格の変化は恐怖心だけでなく、成長に伴う精神性の成熟や飼い主さんの愛情によっても左右されます。

いずれにせよ、猫の性格は独自の個性のようなものともいえます。いきなり否定しようとはせずに、まずは寄り添ってあげてみてください。

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