1.トイレの汚れ
猫がトイレに入ろうとしたとき、残っている排泄物を見たことで、そのまま排泄せずにガマンして出てきてしまうことがあります。そんなときにお布団にオシッコをされていたら、理由はトイレの汚れで間違いないでしょう。
猫はキレイ好きなので、トイレは常に清潔にしておくのがベストです。本来は、猫が使ったらすぐに排泄物をとりのぞくのが理想ですが、平日の日中などお世話ができない時間帯は無理ですよね。猫のトイレは、せめて朝と晩などに分けて、最低1日2回は排泄物を除去しましょう。
どうしても飼い主さんが留守の時間が長いようなら、おしっこやウンチを自動で掃除してくれる「自動トイレ」や、脱臭マットと併用する「システムトイレ」を活用する方法もあります。
2.トイレのニオイ
猫は、オシッコやウンチのニオイが染みついたりこもったりしているトイレも避けることがあります。特に多頭飼いの場合は要注意。自分以外の猫が出した排泄物のニオイも混ざるので、1匹で飼っているケースより、多少敏感になることもあります。
猫トイレの掃除は、排せつ物のかたまりの小まめな除去はもちろん、月に1度はトイレ容器を丸洗いするのがおすすめです。
ただし、猫は自分のニオイに安心感を得るため、過度なニオイ対策はストレスになることもあります。また、香りの強い洗剤や洗浄後に消臭剤や芳香剤をふりまくなどは逆効果です。トイレの洗浄にはクエン酸や重曹を使ったり、軽く天日干したりするとよいでしょう。
3.トイレのサイズや猫砂の好み
猫は神経質なので、トイレの衛生管理やニオイ以外にも敏感です。
たとえば成猫になったとき、子猫の頃から使用していたトイレが小さく感じてしまう猫もいます。猫は狭い空間を好む動物ですが、トイレの大きさは猫の全長の1.5倍はほしいものです。
子猫時代に使用していたミニトイレは、サブトイレとして使用するか、洗浄中の代用品として活用しましょう。体の成長とともに、必要な大きさのトイレを用意してあげましょう。
また猫砂にもいろいろな種類があります。鉱物系や紙系、シリカゲルなど大きくわけて5種類はあるので、種類を変えたタイミングで粗相をされたら、それが理由かもしれませんよ。
粗相を繰り返させないための正しい対処法
布団におしっこをされないようにするためには、まずはトイレをキレイに保つことが重要です。排せつ物の小まめな処理と、容器の洗浄を心がけるだけで、粗相をしなくなる場合もありますよ。
またトイレの設置場所が気に入らないという理由で粗相することもあります。うるさくて落ち着かない場所だとしたら、移動して快適に排泄できる場所を探してあげてください。
なお猫にオシッコをされてしまった布団ですが、放置するのは厳禁です。猫のオシッコのニオイは強烈なので、しみついてしまうことで、再び猫がオシッコをしてしまう可能性が高くなるからです。
布団に愛猫が粗相をしてしまったら、できるだけ早く洗濯することをおすすめします。
まとめ
自分の布団に愛猫が粗相をしてしまったら、飼い主さんにとってさまざまな意味でかなりダメージが大きいものです。しかも、一度されてしまうと同じ場所に繰り返されてしまうケースも少なくありません。
猫のオシッコから布団を守るためには、猫トイレの衛生管理はもちろん、寝室のドアを常に閉めておくのも重要なポイントです。
また、粗相をされることを想定して、高級な布団を避けたり、ウォッシャブルタイプの布団を選んだりと、万一の場合に備えておくことも検討しておきましょう。