ほかの猫のヒゲやマユ毛を噛み切る理由
多頭飼いをしていると、ふと猫の顔を見た時にいつの間にかヒゲやマユ毛が短くなっているということがあります。
全ての猫が当てはまるわけではないものの、同居している猫のヒゲやマユ毛を噛み切ってしまう子もいるのです。
主に、毛づくろいに夢中になってしまうあまりに口に入ったヒゲ・マユ毛を噛み切るケース、じゃれ合いなどで遊んでいて興奮した時に噛み切るケースがよく見られます。
また、子猫がどこかに行ってしまわないように母猫がヒゲを噛み切って短くするという説もあるようです。
基本的に、猫がほかの猫のヒゲやマユ毛を噛み切るのは、猫同士の仲が良いからこその行動だと言えるでしょう。
ヒゲやマユ毛が切れるとどうなる?
猫のヒゲやマユ毛が途中で切れた場合、毛が担うさまざまな役割を十分に果たせなくなってしまう可能性があります。
ヒゲやマユ毛は、
- 目を保護する
- 障害物との距離感を測る
- 空気の流れを感じる
- 歩く時のバランスを保つ
- コミュニケーションを取る
といった非常に重要な働きをしているのです。
センサーとしての機能によって目や顔を怪我から守ったり、猫の優れたバランス感覚の元になるなど、猫にとっては無くてはなりません。
ヒゲやマユ毛が途中で切れてしまうと、周りの状況把握がうまくできず動きが鈍くなってしまう可能性があるため注意が必要です。
噛み切らないように対策するべき?
猫がほかの猫のヒゲやマユ毛を噛んでしまうのは本能からくる行動のため、完全にやめさせることは難しいです。
完全室内飼いで家の中を見慣れている猫であれば、ヒゲやマユ毛が多少切れてしまってもさほど日常生活に支障はないと言われています。
ただし、
- 食欲や元気がなくなる
- 歩き方がいつもと異なる
- 家具や壁などにぶつかるようになった
などの異常が見られる場合や、猫が嫌がるようであればすぐにやめさせましょう。また、ひげをすぐに生やさせることはできませんが、念のために動物病院で他の病気が隠れていないか相談してください。
ヒゲやマユ毛を噛み切られた猫が普通に生活を送れていて、噛み切られることに嫌がる様子がなければ無理やり止めなくても大丈夫でしょう。
猫の様子をよく観察することが大切です。
まとめ
ある日突然猫のヒゲやマユ毛が短くなっているのを目にすると驚きますよね。
心配しすぎて良くない想像をしてしまうこともあるかもしれませんが、多頭飼いをしていると猫がほかの猫の毛づくろいをしたり遊びに熱中するがあまりにヒゲやマユ毛を噛み切ってしまうことがあります。
本能からくる行動で完全に止めることは難しいと言われていますので、ヒゲやマユ毛を噛み切られた猫の歩き方や体調に異変がなく、噛んだ方の猫との触れ合いを嫌がる様子がなければ無理にやめさせなくても大丈夫です。
もしも何かしらの不調や様子の変化が見られたら、まずは動物病院を受診し、獣医師に適切な対処を伺いましょう。