猫を避けるべき「室内の危険スポット」4選 近寄らせないための防止策もご紹介

猫を避けるべき「室内の危険スポット」4選 近寄らせないための防止策もご紹介

猫は完全室内飼いなら安心…そう思っていませんか?実は、家の中にも猫にとっての危険なスポットはたくさんあるのです。今回は、室内の危険スポットと、猫を近寄らせないための防止策を合わせてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.キッチン

キッチンの流し台の上にいる猫

猫にとって危険なものが多い場所がキッチンです。特に使用中は、コンロの火や熱いフライパン、炊飯器の蒸気、包丁などなど、猫がケガをしてしまいそうなものがたくさんあります。食材やゴミを置く場所でもあるので、猫が食べてはいけないものもありますね。

ところが、そのような場所だからこそ、猫は興味を惹かれてしまうのです。おいしそうなにおいはするし、動いているものは気になるし…。

キッチンでの事故を防ぐためには、ゴミや食材を放置しておかない、蓋つきのゴミ箱にする、シンクやコンロにカバーを設置するなどの方法がありますが、それだけでは不安も残りますね。

そんな時は、猫をキッチンに入れないようにしてしまうことです。キッチンにドアがない場合は、ホームセンターやネット通販で購入できるフェンスやパーティションを活用し、猫の侵入を防ぐことができます。簡単な柵なら100均にワイヤーネットなどを利用してDIYすることも可能ですよ。

2.浴室

浴槽の縁に座っている猫

水が苦手なはずなのになぜか浴室に入りたがる猫。浴槽にはった水に興味を持ったり、夏場は浴室の床が涼しいから、あるいは冬はお湯をはった浴槽の蓋の上が温かいから…というのが理由のようです。

しかし、浴室は猫にとって危険な場所。浴槽に水がはってある場合、猫が中に落ちると、縁がつるつる滑ってしまうので、自力で這い上がることができません。人間が気づかなければ溺れてしまいます。

使用後の浴槽の湯はできるだけ早く抜く、浴槽の蓋は硬くしっかりしたものにする、浴室のドアを閉めるなどの対策をしましょう。

浴槽に水をはっていない場合も、シャンプーや洗剤など猫に有害なものを口にしてしまう可能性もあります。忘れずにドアを閉め、中に入れないようにするのが一番ですね。

3.暖房器具

ストーブにあたっている猫

寒い時期に多いのが暖房器具による事故です。ストーブの前で暖をとる猫の姿はほほ笑ましいのですが、近づきすぎてしっぽやヒゲが焦げてしまった、などという話を耳にします。

ストーブを使用する際は、必ずストーブガードで囲いましょう。屋根付きのものなら、万が一上に飛び乗ってしまっても火傷を防ぐことができます。

また、ホットカーペットは一見安全そうですが、その上で長時間過ごしていると低温火傷の恐れがあるので気をつけましょう。

猫はこたつも好きですが、中に入っている時間が長いと酸欠になったり、熱中症になる恐れがあります。

留守にする場合はこれらの暖房器具は使用せず、湯たんぽなどを置いてあげましょう。日の当たる暖かい場所に毛布やベッドを置いてあげるのもおすすめです。

寒さが厳しい時や帰宅が遅れる時などは気温が下がる時間帯にタイマーをセットしてエアコンを活用するのもいいでしょう。

4.窓辺

窓から外を見る猫

猫でもうっかり足を滑らせて転落してしまうことがあります。高層階の窓から外に転落してしまったら、運動能力の高い猫とはいえ、ひとたまりもありません。大きなケガにつながるか、命を落としてしまうこともあるでしょう。

換気のために網戸にしている場合は、特に注意が必要です。網戸くらいなら手先が器用な猫は開けてしまうこともあります。網戸に寄りかかって、網戸と一緒に外へ落ちてしまうこともあるでしょう。

網の部分も丈夫な金属製のものであれば、猫の爪で穴が開いたり簡単に網部分が外れたりしないので、比較的安心です。

窓からの転落を防ぐためには、脱走防止策があると安心です。また、猫は一瞬の隙をついて脱走してしまいます。窓を開ける際は、近くに猫がいないか確認しましょう。

まとめ

ストーブの前で眠る猫

猫が家の中にいるから、といって必ずしも安心なわけではありません。ちょっと目を離した隙に、トラブルを起こしてしまうことも少なからずあるのです。

そのような事故に遭わないためにも、危険スポットには猫を近づけないようにしましょう。

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