しつけについて知っておきたかったと感じる飼い主は約4割で最多
2023年10月31日に、ペット&ファミリー損保が「猫を飼う前に知っておきたい情報」に関する調査結果をWebメディアにて公開しました。
この調査は、猫と一緒に暮らす180人の飼い主さんを対象に行われた調査になります。
猫と暮らす飼い主さんから「猫を飼う前に知っておきたかった」こととして以下の情報が挙げられました。
- しつけの方法
- 医療費
- 猫種別のかかりやすい病気
- 飼育費用
- 猫に関する知識
最も多かったのが「しつけの方法」という声で、全体の42.3%に上る結果となりました。次に多かったのが「医療費」で37.2%、「猫種別のかかりやすい病気」が35.9%、「飼育費用」と「猫に関する知識」が同ポイントの33.3%という結果となりました。
実際に猫と一緒に暮らしている飼い主さんの経験に基づくリアルな声ですので、これから猫を迎える方にとって参考になる結果ではないでしょうか。
しつけの方法
ここからは、「猫を飼う前に知っておきたかったこと」で最も多かった「しつけの方法」についてお話いたします。
猫を迎えたら、入ってはいけない場所やトイレを教えるのはもちろんのこと、爪とぎをして良い場所を教えたり噛み癖を付けないための練習をするなど覚えてもらうことがたくさんあります。
飼い主に従順な犬へのしつけとは違って、猫にしつけをするのはそう簡単なことではありません。
しかし、猫も飼い主さんも安心して暮らすために猫へのしつけは必須となります。
お気に入りのおやつなどを使って「これをしたら嫌なことが起こる」「これをしたら褒められる」と猫のペースに合わせて根気強くルールを教えてあげてください。
医療費が高額になることも
2番目に飼い主さんから多く上がった声が「医療費」です。
猫と一緒に暮らしていると、ワクチンや健康診断、急な病気やケガなど生涯で動物病院を受診する機会は少なくありません。
私たち人間には健康保険などの制度があるのに対し、猫をはじめとするペットは動物病院を受診すると基本的に飼い主さんが医療費を全額支払わなければいけません。
猫の症状の程度によっては入院や手術が必要になる場合もありますし、その額が高額になる可能性も十分考えられます。
このような猫のお金にまつわることを事前にしっかり把握することも、猫との暮らしを後悔しないために重要になります。
猫を飼う前に必要な心構えとは
調査結果から「猫を飼う前に知っておきたかったこと」は把握していただけたかと思いますが、これから猫を迎える場合は、どのような心構えをしておけばよいのでしょうか。ここからは、猫と暮らす飼い主さんが「大変・後悔」を感じたことについていくつかご紹介いたします。
- 気軽に外出や外泊ができない
- しつけが大変
- 医療費がかかる
- 飼育費用がかかる
- 看取るのが辛い
「大変・後悔」を感じたことに関する調査で最も多かった回答が「気軽に外出や外泊ができない」との声で38.5%という結果となりました。猫が1人でお留守番するのは、不安を感じたり行動範囲が狭くなるためストレスを感じる要因になります。さらに環境の変化に敏感な猫をペットホテルなどに預けることもストレスを感じて体調を崩す原因となるので、気軽に旅行をすることも難しくなるでしょう。
そのほか「しつけが大変(37.2%)」「医療費がかかる(37.2%)」「飼育費用がかかる(35.9%)」「看取るのが辛い(34.6%)」といったことに大変さや後悔を感じた飼い主さんが多いことがわかりました。
猫との暮らしは楽しくて癒されることもたくさんありますが、実際にはこの調査結果のような大変なことや後悔することも多々あります。
実際に猫と暮らす飼い主さんの意見を参考に、様々な場面をシミュレーションすることも大事です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ペット&ファミリー損保が発表した「猫を飼う前に知っておきたいこと」の調査結果を元に、実際に猫と暮らす飼い主さんの声をご紹介いたしました。
猫と一緒に暮らすと幸せを感じる瞬間がたくさん訪れますし、猫がいない生活を想像することができないほど愛おしい存在になります。
しかし、今回の調査結果からもおわかりいただけたかと思いますが、愛おしさと同じくらい大変なことが多いのも事実です。
猫も私たち人間と同じ命ある生き物です。
猫と一緒に暮らすということは、猫の命に責任を持つということ。たとえどんなことがあっても愛情を注ぎ続けて生涯幸せな暮らしをさせてあげること。
飼い主さんのことより猫のことを優先させなければいけない場面もたくさんあります。
これから猫を迎えようとしている方は、今回の調査結果や猫と暮らした経験のある方のアドバイスを参考に、生涯猫に寄り添うという覚悟を持って猫をお迎えしてくださいね。