他の猫のご飯を横取り!多頭飼育の猫たちにごはんをあげるポイント

他の猫のご飯を横取り!多頭飼育の猫たちにごはんをあげるポイント

多頭飼いをする上で悩ましいのがご飯の横取りではないでしょうか。飼っている猫の全員が適切な量のご飯をストレスなく食べられるように、ご飯をあげるときに気をつけるべきポイントを解説します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1. 食事する場所を分ける

ご飯を食べる猫たち

複数の猫にご飯を一緒にあげるときは食器の設置場所を分けましょう。

猫同士の距離が近い状態で一緒にご飯をあげると他の子の食器からご飯を横取りしてしまうことがあり、肥満や栄養不足などの問題が生じる可能性があります。

食事場所の分け方としては、

  • 部屋を猫ごとに分ける
  • 部屋の四隅で分ける
  • 柵などで仕切りを作る
  • ケージを利用する

といった方法があります。

ご飯を食べている所を他の猫から見えないようにすることで横取り防止につながります。

また、食事の時間を分ける方法も有効です。時間差であげる場合は必ず先住猫→新入り猫の順番を守るようにし、先住猫が食べ終わった食器はすぐに片付けましょう。

2. 猫ごとに食器を分ける

陶器のお皿で食べる猫

1つの大皿にご飯を入れて全員にまとめて与える方法を取っている方もいると思いますが、与えるご飯は同じでも猫ごとに異なる食器を使うようにしましょう。

なぜなら、猫の年齢や体の大きさ、ご飯の食べ方、猫ごとの好みなどによって適した食器の高さや大きさが異なるからです。

食器を置く高さは、猫の首が曲がらずまっすぐになる位置にすると食べやすくなります。

食器の形は、ご飯をこぼしがちな子には深めのお皿やかえしがついたお皿を、鼻の低い子や毛の長い猫は浅めのお皿を使うといった感じで、猫の状態や特徴を見て分けると良いでしょう。

猫ごとに食器を分ければご飯の食べ具合も分かるので、健康維持のためにも食器は別々にするのがおすすめです。

3.置き餌せずに片付ける

キャットフードの食べ残し

毎回ご飯をあげるのが大変だからと置き餌をしてしまう方もいるかもしれませんが、ご飯をあげた後はその都度ちゃんと食器を片付けましょう。

置き餌をしていると以下のような悪影響があります。

  • フードが酸化して風味や栄養価が落ちる
  • 細菌やカビが繁殖する
  • 虫が寄ってくる
  • 食事量の管理ができない

1回の食事量が分からない場合、体調不良からの食欲不振に気づけず対処が遅れてしまったり、横取りによる食べ過ぎから肥満を招く可能性も大いにあるので注意が必要です。

それぞれの猫が1回で食べ切れそうな量を器に入れるようにして、食べ残しを長時間残さないようにしてください。

1回で食べられる量が少なく、痩せてしまう猫の場合は食事回数を増やすなどの工夫をしましょう。

まとめ

隣のご飯を狙う猫

食事は猫の健康状態にも密接に関わっている、生きる上で非常に大切なことです。

横取りした猫は肥満から病気につながる可能性があり、横取りされた猫は栄養不足になったりストレスを溜めてしまったりする場合があります。

飼い主は準備や片付けが大変にはなりますが、それぞれの猫が快適に食事を取れるようにするためにも、

  • 食事させる場所を分ける
  • 使う食器を分ける
  • 置き餌せずに都度片付ける

というポイントを参考にして横取り防止対策を行っていきましょう。

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