猫が「紐」を誤飲しやすい理由
猫が「紐」を誤飲しがち、という話はよく耳にしますよね。では、それは何故なのでしょうか。全ての猫に当てはまる傾向だとしたら、なにか理由があるはずです。
そこで今回は、猫が「紐」を誤飲しやすい理由について解説します。
1.狩猟本能
猫は狩りをする動物です。動いているものを見ると気になったり、追いかけて捕まえたくなったりしてしまいます。
特に紐はヘビ、ヤモリ、ネズミなど猫が獲物とする動物のしっぽのように見えてしまうため、夢中になってじゃれたり追いかけたりするのです。その結果、獲物を捕まえて食べるように、紐も捕まえて食べてしまうことがあります。
2.おもちゃに紐がついていることが多い
猫用のおもちゃは、持ち手の棒に紐がついていてその先におもちゃがあるものや、紐状の飾りがついたものが多いです。
猫は、おもちゃについている紐に興味があり、噛んで遊んでいるうちに飲み込んでしまうことがあるのです。
3.猫の舌がザラザラしているから
猫の舌には小さな突起がたくさんあります。突起はのどの奥に向かって生えているので、紐が口の中に入ると舌に引っかかり、吐き出そうとしてもどんどんのどの奥へと送られてしまうのです。
「紐」を飲み込みやすい猫のタイプ
猫が「紐」を誤飲しやすい理由が分かったところで、「紐」を飲み込みやすい猫のタイプについてみていきましょう。
もし愛猫が該当するようであれば、今まで以上に紐の誤飲について配慮する必要があるかもしれません。
年齢が若い(子猫から2歳くらい)
紐に限らず、子猫から2歳くらいまでの若い猫は誤飲自体が多い傾向にあります。
なぜならこの時期の猫は食欲があり、いろいろなものに興味を持ちやすい年齢だからです。お腹が空いていて何か口にしたくて紐を食べてしまったり、遊んでいるうちに飲み込んでしまったりします。
若い猫を飼育している環境であれば、紐状のものをはじめ猫が口にしそうな大きさの物など、誤飲する可能性がありそうなものは猫のいる場所には放置せずに片付けておきましょう。さらに、猫の食事量や食事の回数を見直して、空腹による誤飲を防ぐことも大切です。
「紐」で遊ぶのが好き
普段から紐がついているおもちゃやマスクの紐、服についた紐などにじゃれたがってるなど紐に執着している猫は、注意が必要です。
猫の生活スペースに紐状のものは置かないようにしたり、おもちゃは飼い主さんがいるときに使って、遊び終わったら片付けたりすることが大切です。
過去に誤飲した経験がある猫
猫が誤飲をすると体調不良になったり、開腹手術をしたりするため猫も辛い思いをします。しかし、猫は人間と違って「もう誤飲しないようにしよう」と反省することができません。
しかも、『一度誤飲をしたことがある猫は誤飲を繰り返す傾向が高い』と言われています。
猫のまわりに紐状のものは置かない、紐がついていないタイプのおもちゃで遊ぶようにするなど飼い主さんが気をつけてあげましょう。
まとめ
猫は「紐」状のもので狩りを真似て遊びたがったり、獲物を捕まえたときのように食べてしまったりすることがあります。
愛猫の誤飲を防ぐには、猫のいる場所での紐状のものの管理を徹底することが大切です。
また、愛猫が紐を誤飲しやすいタイプに当てはまる場合は特に注意しましょう。