猫は子供が嫌いと言われる理由
「猫は子供が嫌い」という一説を耳にしたことがある人もいるかと思いますが、子供だけが嫌いというわけではありません。
たとえ大人であっても、適切な距離感を保てない人や嫌な思いをさせるような人を猫は苦手としています。
しかし子供は無意識レベルで、
- 大きな声や音を出す
- 予測のつかない動きをする
- 無理に距離を詰める
- 触り方が乱暴
といった猫が不安や恐怖を感じる行動を取ってしまうことがあるので、猫が子供を避けるようになったり攻撃的になったりするケースが見られるのです。
子供と猫の関係を良くするには、これから紹介する方法を参考にしてゆっくり少しずつ距離感を縮めていくのが良いでしょう。
1.猫との接し方を教える
子供は猫への上手な接し方が分からないため急に距離を詰めてしまいます。また、おもちゃなどの【物】と同じような扱い方をしてしまうこともあります。
まずは猫との触れ合いの前に、基本的な猫との接し方やコミュニケーションのポイントを子供に教えましょう。
猫に接する時に気をつけたいポイントは、
- 優しく触れる
- 大きな声や音を出さない
- 無理に抱っこをしない
- ゆっくり近づく
- 長時間触り続けない
- 就寝中やご飯時はそっとしておく
- 猫のタイミングを尊重する
などがあります。
猫がストレスを抱えてしまわないためにも、どんな時に嬉しいと思うのか、どんなことが嫌なのかを子供に理解してもらうことが大切です。
2.実際に触れ合わせる
猫との接し方を教えたら、無理のない程度に一緒に遊んだり触れ合いの機会を増やしてみましょう。
まずは、子供が猫にどう触ったら良いのかをつかめるように、親が子供の手を取って猫をなでてみるところから始めましょう。
猫は長い時間触られるのが苦手なので1回につき5〜10分程度の短時間で切り上げるのがポイントです。
猫に触れることに慣れてきたら、猫用のおもちゃの使い方を子供に教えて一緒に遊ばせてみましょう。万が一の時にすぐ対応ができるように近くで見守っていてください。
遊びを通して楽しい時間を共有することで、猫と子供の距離感は縮まっていきます。
3.お世話に参加してもらう
猫のお世話を一緒に行い、ご飯やおやつを与える担当をしてもらうのも仲良くなるのに良い方法です。
お世話を通して猫の生活や生態をより深く知ることにもつながります。
手で直接あげられるカリカリでも良いですし、手から食べてもらうのが不安であれば子供でも与えやすいスティックタイプの液状おやつをあげてみても良いかもしれません。
子供のことを「ご飯やおやつをくれる人」と認識付けられれば、猫が心を開く近道になるでしょう。
また、徐々にお世話の幅を広げていきトイレ掃除を手伝ってもらったりしてみるのも良いです。
猫のことをかわいいと感じるだけに留めず、子供の責任感や愛情を深めることができます。
まとめ
猫は子供に限らず、急に距離を詰められたり怖い思いをさせるような人が苦手です。
子供と猫の関係を良いものにしたいなら、子供に対して猫への接し方のポイントを教えた上で、最初から無理に仲良くしようとするのではなく徐々に猫との距離感を縮めていくようにしてみてください。
猫との関係を築いていく中で、子供に猫のお世話に参加してもらうと子供自身の成長にもつなげられるでしょう。
猫は大切な家族の一員です。「猫は子供が嫌い」という説に惑わされず、子供がじっくり猫との絆を深めていけるようにサポートしていきましょう。