1.真空行動
猫が突然走り出す行動のことを「真空行動」といいます。真空行動とは猫の本能的な行動で、運動不足であり余っているエネルギーを発散させるために走り回っています。語源については諸説ありますが、何もないところを走り回るなどが理由の候補として挙げられます。
突然、室内を走り出す真空行動ですが、基本的には30分前後で終了します。猫にとっても必要な行動であるため、無理に止めようとしたり妨害するのは止めてあげましょう。
2.運動不足・ストレス解消
完全室内飼育の猫の場合、ストレスがたまっていて発散するために走り回っている可能性もあります。
室内飼育は放し飼いより安全性が高い反面、運動不足に陥りやすいデメリットを抱えています。そのため、飼い主さんが定期的な遊びに誘って運動を促してあげることが重要です。
猫は一度に長時間の運動を必要とはしていません。だいたい5~15分前後の運動をさせたら、一回休ませてあげましょう。そのような短時間の運動を1日に複数回取り入れてあげると、猫もストレスが少なく済みます。
3.トイレハイ
猫がトイレを使った直後に走り出す場合は、トイレハイである可能性が高いです。トイレハイも猫に残る野生本能に由来する行動のひとつです。
猫の祖先たちは、常に外敵から襲われるリスクに警戒して暮らしてきました。ただ、排泄時だけはどうしても無防備になってしまいます。
そのため、猫の祖先たちは排泄が完了したら、速やかにその場を走り去ることで危機を回避していました。現在のイエネコたちにも、その習性は色濃く残っておりトイレが完了したら、勢いよく飛び出すのです。
4.病気の可能性
猫が突然走り出す理由として、病気や体調不良の可能性も捨てきれません。
猫が走り出した後、息が荒かったり口呼吸をしていたり、また痒そうな仕草をしている場合は特に注意が必要です。
早いタイミングで動物病院を受診し、異常が起きていないか診察してもらうことをおすすめします。
まとめ
猫が突然走り出す理由は、基本的には本能的な行動で、猫にとって必要だから行っているのです。
そのため、走り出す行動を妨害してしまうと、かえって猫にストレスを与えかねません。
どうしても猫の足音が気になる方は、カーペットを敷くなどの防音対策を施す方向で備えましょう。
今回の記事を参考に、猫が走り出す行動と上手に付き合ってみてください。