愛描の秘密は…?
43個もの髪ゴムを食べてしまい、緊急手術を受けた猫が、このたびすっかり回復して退院しました。
猫の名は「Tiger」。8歳の三毛猫で、英国ノース・ヨークシャーにある自宅で、これまでずっとゴム輪を食べ続けてきたと考えられています。
飼い主のRebeccaさんと娘のChloeさん・Charlotteさんは、愛猫が体調を悪くするまで、髪ゴムを食べ続けてきたことにまったく気づきませんでした。
獣医のSarah・Fordさんは「髪ゴムは猫にとって魅力的なおもちゃに見えるのです」と注意を呼び掛けています。
レントゲン検査で発覚
体調が悪くなったTigerは当初、吐き気を押さえる薬を与えられました。でも便に2本の髪ゴムが混じって出てきた後、ふたたび調子が悪くなったのです。
病院でレントゲン検査をすると、猫の胃の中に大きな塊があることがわかり、ただちに緊急手術の必要がありました。
「この猫はすごく幸運でした。以前に10本の髪ゴムを飲み込んだ猫は見たことがありますが、今回は、数えてみたら43本もあったのです!」と、開腹手術をして大量の髪ゴムを取り出した医師のSarahさんはいいます。
「ゴムはからまって結び付き、大きな塊のようになっていました。胃の中はほとんどゴムで、これでは何も食べられなかったことでしょう」
「髪ゴム」は猫から遠ざけて
もし髪ゴムによって腸閉塞を起こしていたら、命が危なかったといいます。それを考えると、Tigerはとびきりの幸運に恵まれていたのです。
Sarahさんは「髪につけるボンボンやひも、リボンなどは猫に見えないようにしまってください。猫にとっては興味深いおもちゃで、噛んだり飲み込んだりしてしまいますから」といいます。
「猫が入院中、娘たちはひどく取り乱していました。こんなにたくさんの髪ゴムを飲み込んだなんて、本当に驚きです。Tigerは家族みんなにとって大事な猫なのです。いまでは髪ゴムはきちんと片づけてしまいこむようにしています。猫が見つけないようにね」と、飼い主のRebeccaさんは話してくれました。
愛猫家のみなさん、くれぐれも髪ゴムにはご注意くださいね!
出典:'Incredibly lucky' Malton cat recovers after eating 43 hairbands