猫が「急に暴れ出す理由」とは
猫は普段どのご家庭でも、落ち着いて静かに過ごしていることが多いと思います。そんな大人しいはずの猫が、急に暴れ出したとしたらビックリしますよね。
では、猫はどのような理由で急に暴れ出してしまうのでしょうか。
1.排泄時の「トイレハイ」
猫が急に暴れ出す理由のなかでも多いのが、トイレに行った後の「トイレハイ」です。これは多くの猫にみられる行動で、トイレでウンチを排泄した後に勢いよく走り回ったり、鳴いたりしてテンションが上がっている状態のことをいいます。
猫のトイレハイが起きてしまう理由ははっきりと解明されていないです。しかし、これは猫の習性のひとつの可能性も考えられており、一時的なことですので落ち着かせる必要はありません。
しかし猫が興奮している状態であるのは事実。最悪、周囲の物にぶつかったりして、猫がケガをしてしまうおそれがあります。予防策として、猫トイレの近くに置くものは十分に配慮してあげましょう。
2.ストレスを発散したい
猫は「過ごす環境に不満がある」「遊ぶ時間が足りていない」などのストレスを発散させる目的で、急に暴れ出すことがあります。
とくに若い猫の場合は体力があるので、エネルギーを消費するために急に走ったり、ジャンプしたりすることも少なくありません。
猫が日中の睡眠時間を多くとったことで遊ぶ時間が不足しストレスが溜まってしまっていたら、そのストレスを発散すべく、人が寝静まる時間帯に騒いでしまうこともあるので注意が必要です。
3.パニックを起こしている
猫の身に突然びっくりしてしまうような出来事が起これば、気持ちが不安定な状態になるため急に暴れ出すこともあるでしょう。
例えば、人がイタズラのつもりで見慣れない物を猫の近くに置いたり、急に見知らぬ来客がきたりなどが挙げられます。
いつもと同じ風景、同じ暮らし方を好む猫にとって突然に起こる出来事はとても苦手です。猫によっては状況を理解できずにパニックになり、攻撃的な態度や落ち着きのない様子を見せることもあります。
猫が暴れてしまったときの対処法
では、もしも猫が急に暴れてしまった場合は、どのように対処すべきなのでしょうか。
おすすめの対処法としては、落ち着かせようとして猫の体を無理に拘束したり、大きな声で呼びかけたりしないことです。この時の猫は脳が興奮している状態なので、刺激を与えないように気をつけましょう。
むやみに暴れている猫を止めようとすれば、人もケガをしてしまうおそれがあります。猫が体をぶつけてしまわないように危険そうな物をどかしたり、少し離れたところから落ち着くまで様子を見守るようにすることが大切です。
また、部屋に猫が隠れられるような逃げ場所をあらかじめいくつか作っておくと、猫の気持ちが安定しやすくなります。
まとめ
猫が急に暴れ出せば、飼い主さんもビックリしてしまいますよね。
しかし、猫は理由が何もない状態で暴れることはありません。まずは急に暴れ出したその背景にある猫の気持ちやワケを探ってみましょう。
猫が暴れる理由に、トイレハイのような日常的にみられる現象や運動不足、環境の変化などによるストレス発散のための行動もあります。
愛猫が急に暴れ出すことが増えたら、どんなタイミングで起こるかを分析・理解し、理由に見合った適切な対処をしてあげたいですね。