愛猫が突然甘えなくなった…考えられる理由3つと、もう一度仲良くなるためのヒント

愛猫が突然甘えなくなった…考えられる理由3つと、もう一度仲良くなるためのヒント

いままで甘えん坊だった愛猫が、ある日突然甘えてこなくなった…。そんな経験をされた方もいるはずです。猫が突然甘えなくなることには、様々な理由があります。それぞれの理由と意識するべきポイントを解説します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.環境の変化

だらける猫

猫が甘えなくなる理由として、まず考えられるのが環境の変化です。

猫は変化に弱い動物。些細な生活環境の変化であっても、猫にとっては大きなストレスとなりえます。猫がストレスを感じやすい環境の変化としては、以下が挙げられます。

  • 引っ越しなど住環境の移動
  • 模様替え家具の配置換え
  • 一緒に暮らす家族の変化

特に注意してあげたいのが、引っ越し。生活環境がガラッと変わる引っ越しは猫に大きなストレスを与えます。また、家族の変化にも注意が必要です。結婚や出産などのライフイベントに伴う家族の変化や新しくペットをお迎えする多頭飼育は猫にとっても一大事です。

自分の縄張りに大きな変化が起きることで猫はストレスを感じ、飼い主さんに甘える余裕もなくなります。家庭環境に変化が起きたら、猫の様子にも気を配ってあげましょう。

2.飼い主さんの行動

こちらを見る猫

続いて考えられるのが、飼い主さんの行動です。もしかすると、気付かぬうちに猫が嫌がる行動をしている可能性が考えられます。

猫をしつこく追い回したり、過剰に撫ですぎたりすると、猫はストレスを感じてしまうことがあります。また、怒鳴ったり叩くなど、怖がらせる行動をした場合も同様です。

猫が突然甘えなくなったときは、最近猫が嫌がりそうな行動をしていないか、自分の行動を振り返ってみることも大切です。

3.病気の可能性

元気なさそうな猫

猫が突然甘えなくなったとき、病気の可能性も疑いましょう。

猫は自分の体調不良を本能的に隠そうとする動物。見た目では判断しにくいですが、自分の体調不調を伝える代わりに、その行動に変化が起こることもあります。

つまり、急に甘えなくなった状態も、病気のサインである可能性は十分あります。

  • 触ろうとすると過激に嫌がる素振りを見せる
  • 自分の安心できる隠れ家にこもって動かない
  • 飼い主さんが違和感を覚える行動が頻発する

愛猫に上記のような兆候が見られたら、念のため動物病院に相談されることをおすすめします。

もう一度仲良くなるためのヒントとは

眠る猫

愛猫が突然甘えなくなっても、(もう一度仲良くなるために頑張りたい!)と思われる飼い主さんは多いはずですよね。しかし、焦りは禁物です。見当違いな行動を繰り返すと、逆に猫との仲が悪化する恐れがあります。

まずは、どうして猫が甘えなくなったのか原因を特定しましょう。

もしも、原因が飼い主さんにあるのであれば行動を見直しましょう。住環境の変化にあるのであれば、愛猫が本当に安心できる居場所を提供し、もし病気を抱えているのであれば、動物病院にて治療を施すのが有効です。

その一方で、猫が甘えなくなった原因を特定できなかった場合は、闇雲に行動せず、愛猫の様子を静かに見守ってあげましょう。もしかすると、変化に慣れるために時間がかかっているだけかもしれません。どうしても心配な方は、かかりつけの獣医師などの専門家に相談してみるのもおすすめです。

まとめ

不機嫌そうな猫

『猫は気分屋』といわれる通り、そのときの猫の気持ちで甘えん坊具合が変化します。そのため、飼い主さんが甘えなくなったと感じても、実はただ単に気分の問題だった、というケースもあります。

一方で、病気やストレスなどの原因によって猫が甘えなくなるケースも考えられます。

猫が急に甘えなくなったときは、飼い主さんが慎重に愛猫の様子を見守り、違和感があれば適切な対応を行うことが大切です。

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