猫がなでられた場所を必死に毛づくろいするワケ
「なでて〜」と甘えてきたからなでたのに、その後躍起になって毛づくろいをする姿を目にすると、なでた本人としてはショックですよね。
猫はなぜあのような行動をするでしょうか。
今回は、地味に傷つく猫の『あの行動』の真相を徹底解説いたします!
1.においを消すため
猫は常ににおいを気にしながら生活しています。その理由は、外敵や他の猫に居場所を知られないようにするためです。
家猫にも本能としてこの習性が刻まれています。そのため、においをリセットする意味で毛づくろいをするのです。
決して人に対する嫌がらせでも、なでられたことが不快だったわけでもありません。そこは安心して、要求されたら気が済むまでなでてあげてください。
2.気持ちを切替える
野生猫の生活は常時、危険と隣り合わせです。たとえ狩りに成功して嬉しかったとしても、それは既に過去のもの。次々と気持ちを切り替えて、緊張状況を保たなければなりません。
楽しかった飼い主さんとの触れ合いも、一旦クールダウンしなければならないというのが本能による行動なのです。だからといって、この瞬間の喜びを忘れるわけではありません。
飼い主さんとの関わりは愛猫の日課の1つで、大切にしている習慣です。「満足してくれたのね」とポジティブに受け止めてください。
3.毛並みを整える
人になでてもらうと、どうしても毛並みが乱れてしまいます。それを整えるために毛繕いをするという意味合いもあります。
感覚としては、私達が手ぐしで身なりを整える行動に似ています。猫も身だしなみを意識していると思うと、ちょっぴり親近感が湧いてきます。
まとめ
楽しくわちゃわちゃ触れ合った後に猫がその部分を毛づくろいする姿を見ると、どこかモヤモヤした気持ちになりますよね。あの必死さを見る限り、ポジティブな行動とは思えなくて当然です。
しかし、真相は大きく異なっていました。そこには猫なりの事情や習性、身だしなみを整えたいという気持ちが込められていました。
人と暮らす猫は、人との触れ合いに安心感を覚え、喜びを感じます。今日も、愛猫が心ゆくまで思いっきりなでてあげましょう!