1.温める
猫がドライフードを食べないとき、まず試していただきたいのがフードを温めること。嗅覚が発達している猫にとって、フードの嗜好は味よりも匂いの方が重要です。フードを温めるとこの匂いが際立ち、猫の食欲を刺激します。
フードの温め方は様々ありますが、電子レンジで数秒温める他、湯煎で加熱してもOKです。
ただし、フードの温度は人肌程度のぬるさにしましょう。熱々になるまで加熱してしまうと、猫が火傷する危険性があります。
2.トッピング
続いておすすめするのが、トッピングです。猫用ふりかけ・一般食・おやつなど、猫の食欲を刺激しそうなものをドライフードに混ぜ込むことで、食いつきアップが期待できます。
トッピングとしておすすめなのが「かつお節」。一見、塩分が高そうに思えますが実際はそこまで高くなく、猫ご飯のトッピング程度であれば支障ありません。手軽に加えられる他、猫用かつお節も販売されているので試しやすいというメリットがあります。
ただし与えすぎは尿石症の原因になりますのであくまで少量にしましょう。また基礎疾患を持ってる猫の場合は獣医師に確認しましょう。そしてもし与えるのであれば猫用の鰹節を選びましょう。
また、鶏むね肉やささみなどを茹でて旨味が染み出した汁もトッピングとして優秀です。水分補給にもなるので試す価値があります。ただし、調味料の類を加えて茹でた汁は使ってはいけないのでご注意ください。
3.酸化させない
飼い猫がご飯を食べてくれないのは、もしかするとフードの酸化が関係しているかもしれません。脂質を多く含むキャットフードにとって、酸化は大敵。空気に晒されることで、あっという間に酸化が進行し、フードの栄養・嗜好性も損なわれます。
フードの袋を軽く輪ゴムで縛って、戸棚にしまうだけでは保存方法として不適切。すぐに酸化が進行し、折角のフードを台無しにしてしまいます。酸化を防ぐためにも、適切なフード保存が重要です。密閉容器に仕舞うなどして、空気に触れさせないことを意識しましょう。
ドライフードが好ましい理由
キャットフードには大きく分けてドライとウェットの2種類が存在します。この中でふだん猫ご飯の基本にした方が好ましいのはドライフードの方です。ドライフードはウェットと比べて、栄養価が高く総合栄養食の種類が多め。価格も安いため、家計にも優しい強みがあります。
ウェットをメインに据えてしまうと、1日の必要な栄養を補うために4~5パックほど与えなければならないため金銭面での負担が大きくなってしまいます。
どちらも一長一短がありますが、生活の基盤としてはドライフードの方が向いています。
まとめ
キャットフードは、ドライフードの方が好ましいと前述しました。しかし、ドライフードにも弱点は存在します。
それは、食事から水分を補給できないということです。元々、猫はあまり積極的に水分補給しない動物です。食事からも補えないとなると、慢性的な水分不足となり健康によくありません。
そのため、ドライフードをメインにしながらウェットフードも与えるのが、猫にとってベストな食事スタイルといえます。ただしその場合は、加えたウェットフードのカロリー分を、ドライフードの量で調整しましょう。
今回の記事を猫がご飯を食べなくなったときの参考にお役立てください。