1.肥満対策フードに切り替える
キャットフードには、猫の年齢や体調に合わせた様々な種類があります。カロリーに配慮した肥満対策用フードもあり、ペットショップやホームセンターなどで購入できます。肥満が心配な場合は、年齢に合った肥満対策用のフードを選ぶことをおすすめします。
フードはパッケージに記載されている量を正しく与え、欲しがるからと多めに食べさせるのはやめましょう。多頭飼いの場合、他の猫の分まで食べてしまうこともあるため、注意が必要です。
2.早食いできないようにする
ごはんを与えた時にガツガツと一気に食べてしまうと、満腹感を感じにくくなり、食べ過ぎてしまいます。その結果、肥満になってしまうのです。
早食いをやめさせるためには、ごはんを与える回数や与え方が重要です。
人間でもそうですが、空腹感が強いとどうしても一気に食べたくなってしまいますよね。そこで、食事と食事の間の時間を空けず、1日に与えるフードの量は変えずに、少量ずつ1日数回に分けて与えるのです。
また、早食い防止用の食器も販売されているので、利用してみるのもいいでしょう。早食い防止用の食器は、猫がフードを一気に食べられない形状になっているため、早食いを防ぐことができます。
3.運動させる
肥満対策には当然運動も大事です。
室内に猫が走れるスペースがあることが理想ですが、それ以上に上下運動ができることが重要です。キャットタワーを設置したり、家具の配置を工夫するなどして、猫が高いところに登ったり降りたりできる環境を作ってあげましょう。
飼い主がおもちゃを使って遊んであげることも必要です。猫には持久力がないので1日10~15分程度でいいのです。思い切り遊ばせてあげましょう。
おもちゃを獲物に見立てて狩りを模した遊びをすると、狩猟本能が刺激されてストレス解消にもなります。飼い主と一緒に遊ぶことはよいコミュニケーションにもなり、お互いの絆も深まることでしょう。
しかし、肥満の状態や持病のある猫の場合、体の状態によっては運動することで関節や心臓などの器官に負担がかかりすぎてしまう危険性もあります。まずは適切な体重に近づけてから、筋肉の維持やカロリーの消費のために適度な運動を行うよう心がけましょう。
体の状態によって運動制限がある場合もあるため、かかりつけの先生に適切な運動量について確認すると安心です。
太りやすい猫の特徴
室内飼いの猫はどうしても太りやすい傾向にあります。
野生下では狩りをするなど体を動かす機会も多いのですが、家の中で飼われていると運動不足になりがちです。何もせずともごはんやおやつがもらえ、天敵から逃げる必要もないからです。
不妊手術をした後も、ホルモンバランスの乱れや代謝が落ちることで太りやすくなります。また、オス猫や5~10歳くらいの猫も太りやすいといいます。猫種では、スコティッシュフォールドやアメリカンショートヘア、マンチカンなどが肥満になりやすいようです。
このような太りやすい特徴が愛猫に当てはまる場合は、とくに肥満対策に気を付ける必要があります。
まとめ
猫が肥満にならないようにするには、飼い主がしっかり健康管理を行う必要があります。
肥満は、糖尿病や心臓病、関節のトラブルなど病気の原因にもなります。
愛猫が体重オーバーで「肥満」になってしまわないように、日頃から気をつけてあげましょう。