猫が「自分の家」に帰ることが出来るのはなぜ?猫だけがもっている3つの特性とは

猫が「自分の家」に帰ることが出来るのはなぜ?猫だけがもっている3つの特性とは

『家からいなくなった猫が自分で戻ってきた』というエピソードを一度は耳にしたことがあると思います。猫には、知らない場所からでも家に帰れる能力が備わっているようです。では、「自分の家」に帰るために猫だけが持っている特性とは何でしょうか?

1.体内時計が発達している

子猫と目覚まし時計

猫は体内時計が発達しているといわれています。

毎朝同じ時間に飼い主を起こしに来たり、ごはんの時間になると鳴いて催促したり、飼い主の帰宅時間になると玄関で待っている猫までいますよね。まるで時計が読めているんじゃないかと思うほど時間に正確です。その体内時計は、帰巣本能にも関わっているようですよ。

猫の体内時計が発達している理由のひとつに、太陽の位置がわかるからというのがあります。いつも同じ場所で生活している猫は、太陽の位置を把握できるのです。

家から離れれば離れるほど、太陽の位置が記憶と合わずにズレが生じてきます。そのズレを知ることで、家の方角がわかるといわれているのです。

2.磁場を感じることができる

スーツケースの中の猫と地図、コンパス

『動物は地場を感知することができる』といわれています。そのメカニズムはまだ解明されていませんが、渡り鳥をはじめとして、多くの動物たちが磁場を感知する能力に頼っているのだそうです。つまり、体内にコンパスがあるようなもので、そのおかげで方位がわかるのです。

猫も、地球の磁場を感知することによって、自分の家に帰って来ることができるといわれています。

さらに新しい研究では、渡り鳥は磁場が見えている可能性があることがわかってきました。猫ももしかしたら、何か見えるものがあるのかもしれませんね。

3.猫特有の感覚がある

世界地図と猫

猫は聴覚、嗅覚が人間よりずっと優れています。それらを使って、自分なりの地図を頭の中に作り上げているといわれているのです。

縄張り内を把握して移動できるのは、その地図があるから。縄張りを出てしまった場合、頭の中の地図の場所へ戻ろうとします。しかし、帰るのが困難な場合、快適な場所に新たな地図を作り上げてしまいます。そうなると、もとの地図の場所へは帰りません。

家に戻って来る猫とそうでない猫がいるのはそのような理由から、ともいわれています。

家に帰れない猫もいる?

道端で座り込む野良猫

猫に帰省本能があるといっても、すべての猫が必ず戻ってくるわけではありません。実は『脱走してしまった猫の8割以上は帰って来ない』といいます。

特に、室内飼いの猫は、脱走すると行方不明になってしまうケースが多いのです。

まとめ

猫用入口から室内へ入る猫

猫には驚くべき特性があり、離れたところから自分の家へ帰ることができます。

しかし、帰巣本能が発達しているのは一部の猫です。

特に室内飼いの猫は、一度外へ出てしまうと帰れなくなることが多いので気をつけましょう。

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