元々日本は自然災害が多いといわれていますが、現在は様々な災害対策グッズが見られるようになりました。ただ、人間用の対策アイテムは準備していても、猫のためのアイテムは何を準備すればよいかわからない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
災害時、飼い主さんが自宅から離れる場合には猫を連れて同行避難することが基本です。その際、避難所へ移動することも考えられますが、避難所はペット用の備えはないことが多く、救援物資としていつ届くかどうかもわかりません。そのため、飼い主さんは猫の避難グッズを自分で用意しておく必要があります。
いざという時にスムーズに動けるように、今回は事前準備必須のグッズをまとめました。緊急事態にも落ち着いて対処できるよう、ぜひチェックしてみてください!
1.フードと水
人間用の災害時の備えとしては、カンパンや真空パックになっているものなど、最初に食べ物を思い浮かべる方も多いと思います。猫の場合も同様で、まずは普段食べ慣れているフードを用意しましょう。
災害時は、人間であれば3日分の準備が必要といわれることが多いですが、これは救援物資が届くまでの期間を自力で生き延びるためです。猫の場合は、いつ救援物資が届くか読めないため、1週間分は用意しておくと安心です。一食分に分けて保存しておくと、より使いやすいでしょう。
療法食や薬を普段使用している猫の場合には、避難先で手に入る可能性が低いため、併せて準備することが大切です。フードや水用のボウルもセットで用意しておくと便利ですね。
2.ペットシーツ、トイレ砂
可能であれば、トイレ用品も準備しておきましょう。ペットシーツはキャリーケース内ではトイレ代わりに利用できますし、猫トイレの周りに置いておくことでケージの場合でも安心です。
また、代用品として段ボール箱にビニール袋を被せて、その中に新聞紙をちぎったものを入れる簡易トイレも有効です。万が一必要なものが揃えられない場合には、ぜひ活用してみてください。
さらに、できる限り周囲へ配慮するという意味で排泄物を入れるゴミ袋は必須です。併せて用意しておくようにしましょう。
3.愛猫の身元証明となるもの
普段から使用している愛猫に関する情報が書かれた手帳や診察券などは、避難所で体調を崩した際や症状が悪化してしまった際に必要です。ワクチン接種の履歴や体質なども確認できるものがあると、なお安心だといえるでしょう。
災害時は、突然の緊急事態に猫も驚いたり緊張したりすることが考えられるため、急なトラブルにも対応できるように準備しておくことで、落ち着いて対処できるはずです。
多頭飼いの場合に気をつけること
複数匹飼っている場合は、避難する決断もできるだけ早くすることが求められます。2.3匹であればリュックタイプのキャリー等ですぐに移動できますが、それ以上であれば一気にのせて移動できるワゴンタイプもおすすめです。
また、フードも可能であれば1週間×頭数分用意することが望ましいです。それぞれに異なるご飯を与えている場合は、全員が食べられる数種類に絞って準備すると良いでしょう。
準備するものは多くなりがちですが、最も重要なのは飼い主さんがそれらを持ち歩けるかどうかです。防災リュックの重さの目安は、女性であれば約10kg、男性は約15kgといわれています。人間用のものも入れる必要がありますので、優先順位を考えながら用意することが大切です。
まとめ
今回は、災害時の備えとして猫を飼っている方が絶対準備しておくべき「防災アイテム」をご紹介しました。
動物を飼っていると、避難場所や救援物資が限られる場合がありますので、しっかりと準備しておくと安心です。
猫も大切な家族の一員ですので、これを機にぜひ猫用の防災アイテムの確認を行い、いざというときのためにきちんと備えておきましょう!