猫の完全室内飼いで注意したい「室内の危険ポイント」
猫を完全室内飼いにしたといっても、安心はできません。室内といえども、猫にとって危険なポイントは存在します。飼い主として、愛猫を危険から守るためにもそれらを把握しておく必要があります。
そこで今回は、飼い主でも気を付けるべき「室内の危険ポイント」をみていきましょう。
1.日用品の置き場所
室内の危険なポイントとして真っ先に挙げられるのが、日用品の置き場所です。好奇心旺盛な猫は、目線の先にあるものは何でも興味を持ってしまいます。
例えば「ヘアゴム」「マスク」「ビニール類」「紐や羽根の付いた猫おもちゃ」のようなものは、猫が食べるつもりがなくても遊びの途中で誤飲に繋がりやすいので注意が必要です。
誤飲したものによっては窒息や腸閉塞などの危険性がありますし、開腹手術が必要になると猫の体にも大きな負担がかかってしまいます。
2.キッチンや食卓
食いしん坊な猫は、人の食べかけのものを口にしてしまう場合もあれば、キッチンに置いてあるものを見つけて口にしてしまうケースもあるでしょう。
人が普段から口にする食品の中には、猫にとって有害な食べ物は数多くあります。チョコレートやカフェイン入りの食品、ネギ類などお菓子や野菜までさまざまです。
玉ねぎのようなネギ類は、猫がそのままかじることがなくても料理したものを口にして中毒症状を起こす危険性もあります。
3.観葉植物
上記で猫の「誤飲・誤食」について解説してきましたが、インテリアとして部屋に飾ることの多い花や観葉植物も、猫と相性の悪い種類が多くあり、誤飲・誤食した場合にリスクがある危険ポイントです。
「スズラン」「シクラメン」「ドラセナ」「サンスベリア」などはほんの一例で、観葉植物には、猫が誤食すると肝臓で解毒できない成分が含まれている種類が少なくありません。
最近は猫にとって安全な観葉植物なども販売はされていますが、まずは種類や飾る場所については十分に注意したいところです。
4.ループカーペットやジョイントマット
部屋に敷くカーペットやマットも、種類によっては猫を危険な目に合わせてしまう恐れがあります。
中でもとくに気をつけたいのは、表地が輪っか状になった「ループカーペット」です。人間にとっては触り心地が良いものですが、先端が尖ってカーブした猫の爪にとっては引っかかりやすく、外せずにいるとパニック状態となってケガをしてしまう可能性があります。
他にも、組み合わせて敷くことのできる「ジョイントマット」も、猫がかじって誤食してしまうケースが多く、体内で詰まらせてしまう可能性があります。
猫の室内飼育で実施すべき対策方法
猫の室内飼育で大切なことは、「猫が興味を抱きやすいものを放置しないこと」に尽きます。室内は全て猫の縄張りの範囲内ですので、部屋に置くものは全て、猫が「触れる」「興味をもつ」と考えておくべきです。
まずは、猫の体に有害なものを予め把握し、危険なものは猫の手が届かない棚や引き出しで管理するようにします。
とくに誤飲や誤食の事故では、好奇心や遊ぶ目的で発生する場合が多いので、カサカサと音のする素材や小さく転がりやすいものは置きっぱなしにしないことが大切です。
不安定な物や猫の爪が引っかかりやすいインテリアは、ケガのリスクが付きまとうので初めから選ばない方がいいのかもしれませんね。
まとめ
猫が暮らす室内に潜む危険ポイントは、気をつけているつもりでも、「まさか」と思うようなところでトラブルが発生してしまうことが多いです。
周囲の環境を普段から猫目線で確認してみると、今まで気にも留めていなかった危険ポイントが見つかるかもしれません。
トラブルに発展する前に対策をとり、猫に適した室内環境を整えてあげたいですね。