1.鶏ささみ
猫は肉食動物なので、栄養不足による免疫力の低下を防ぐために、肉や魚といった動物性タンパク質を多く摂取することが大切です。良質な動物性タンパク質は猫にとって重要なエネルギー源であり、免疫細胞を作る材料としても欠かせません。
猫に与える食材として、特におすすめの動物性タンパク源は鶏ささみです。鶏ささみは高タンパクかつ低脂肪なので、他の脂質や糖質を多く含む食材に比べると肥満になるリスクをあげずにタンパク質の補給ができます。さらにビタミン類が豊富に含まれるという点でも、非常に優秀な食材です。
ただし、ささみを生で与えると食中毒になる危険性があるので、必ず加熱調理してから与えるようにしてください。茹でたささみを細かく裂いてフードにトッピングしたり、細く切ったささみをオーブンで焼いてジャーキーを作り、おやつとして与えたりするのがおすすめですよ。
ただし、持病がある猫では高タンパクの食材は与えてはいけない場合があることと、健康な猫でも与えすぎは身体に負担をかけ得ることに注意してください。
2.かぼちゃ・さつまいも
猫の腸内環境を整えることも、免疫力アップにつながります。腸内環境の改善を目指すのなら、食物繊維が豊富なかぼちゃやさつまいもを与えるとよいでしょう。かぼちゃとさつまいもはビタミンCが豊富という点でも、猫の免疫力アップに効果的ですよ。
かぼちゃやさつまいもを猫に与える際は生のままではなく、消化しやすいように茹でたり蒸したりしてから与えましょう。皮もむいてあげてくださいね。
とはいえ、本来肉食動物である猫は野菜・根菜類の消化が不得意です。与えすぎは消化不良につながるので注意しましょう。
また、どちらもカロリーが高く糖質を多く含むというデメリットがあるので、たくさん与えると肥満の原因になります。毎日与えるのではなく、時々おやつ代わりに与える程度に留めましょう。
3.ヨーグルト
猫にヨーグルトを与えると、腸内環境が整うことによる免疫力アップが期待できます。
とはいえ脂肪分や糖分が多く含まれているヨーグルトは、猫の健康によくありません。愛猫に与えるヨーグルトは、無脂肪・無糖のプレーンタイプのものを選んでください。
猫にヨーグルトを与える時は、ティースプーン1杯程度をフードにトッピングしたり、おやつとして与えたりするのがおすすめです。ヨーグルト味が好きな猫であればフードにトッピングすることで、猫の食いつきを良くする効果も期待できますよ。
ただし、乳児期を過ぎた猫は乳糖の消化吸収が十分にできない「乳糖不耐症」の状態となっている可能性があり、その状態でヨーグルトを食べると、お腹を壊してしまうので注意が必要です。
とはいえ、「乳児期や子猫なら大丈夫」というわけでもありません。猫の母乳と牛乳を原料としたヨーグルトは乳糖以外にも成分上の違いがあります。子猫は消化器官が未発達でお腹を下しやすいので、ヨーグルトを与えるのは控えたほうがよいでしょう。
大人の猫であっても、ヨーグルトが愛猫の体質に合わない場合は、他の食材で腸内環境の改善を目指してくださいね。
まとめ
猫の免疫力が低下するとウイルスや細菌に抵抗する力が弱くなるため、病気のリスクが高くなってしまいます。愛猫に元気でいてもらうために、免疫力アップを目指しましょう。
猫の免疫力をアップさせるには、必要な栄養をしっかり摂取することと、腸内環境を改善することが重要です。
「総合栄養食」と書かれた栄養の整った食事をベースに、猫のエネルギー源である動物性タンパク質を補給できる食材や、お腹の調子を整える効果がある食材を少量ずつプラスしてみるのも良いかもしれませんね。
もちろん免疫力をアップさせるには、食べものだけに気をつけていればよいというわけではありません。ストレス対策や適度な運動も心がけて、飼い主さんが愛猫の健康をサポートしましょう!