猫の『性格をつくる』要因3つ!悪い影響を与えないようにするには…

猫の『性格をつくる』要因3つ!悪い影響を与えないようにするには…

皆さんは愛猫の性格がどんなふうにつくられていったかをご存じでしょうか。もちろん持って生まれた性格もありますが、実は生活する中での経験が重要だった…!?本記事では猫の性格をつくる要因についてご紹介したいと思います。

1.父猫からの遺伝

父猫と子猫

猫の性格を決める要因には「先天的要因」と「後天的要因」があります。生まれ持った性格(先天的性格)を決める要因のひとつは、親猫の性格であると言われています。

特に父猫の性格から遺伝するのは「友好的かどうか」という部分なのだそうです。人や猫に対してフレンドリーな父猫を持つ子猫はフレンドリーに育つことが多いのだそうです。

また父猫が気の強い性格をしている場合は子猫も気が強くなる傾向があったり、おっとりした父猫を持つ子猫はおっとりした性格になりやすいとも言われています。

保護猫などの場合はその子の父猫がどのような性格をしていたか判別する術がないことがほとんどです。しかし、外で暮らしていた経験があるにも関わらず人間を警戒しない猫は、父猫が人間に対してかなり友好的な性格であった可能性が高いと言えるでしょう。

2.母猫の状態

育児中の猫

母猫の存在も、猫の性格をつくるための要因としては重要です。

父猫のように性格の大半が子猫に遺伝するというわけではありませんが、母猫の妊娠期間中に過度のストレスに晒されていると、生まれた子猫も攻撃的な性格になると言われているようです。

また母猫の妊娠期間中に充分な栄養が摂取できなかった場合も、生まれた子猫の性格が怖がりになったり協調性に欠けてしまうことがあるようです。

さらには生まれてから母親と過ごす期間も重要で、生後3ヵ月程度まで母猫と過ごした猫はそうでない猫よりも好奇心旺盛であるという研究結果もあるのだそうです。

父猫のように直接性格が遺伝するわけではなくても、母猫の妊娠中の栄養状態や一緒に過ごす期間などが子猫の性格をつくる上では重要だと言えるでしょう。

3.家庭環境

飼い主とのスキンシップ

猫の性格を決める「後天的要因」には、その子が生まれてから経験した中で得る性格というものがあります。

特に生後2~7週の間に多くの人や動物と触れ合った経験がある猫は、そうでない猫よりも友好的な性格に育つようです。たとえ父猫が非友好的な性格であったとしても、子猫のうちに多くの人と触れ合った経験がある猫はそうでない場合よりも友好的な性格になるようです。

もちろん父猫が友好的な性格をしている子のほうが、同じ経験を積んだ場合にはさらに友好的な性格に育ちます。しかし、人馴れという点では父猫の性格がどうであれ、生後2~7週間のうちに多くの人や動物と触れ合う経験が大切になるってくるということでしょう。

また飼い主さんの性格が不安定だと猫も情緒不安定になりがちであるというように、猫の性格をつくる要因としては飼い主さん自身の性格からの影響も少なからずあるようです。

猫の性格に悪い影響を与えないためには

女性や犬と触れ合う子猫

猫の性格をつくる上で悪い影響を与えないためには、母猫が家にいるのであれば妊娠中からしっかりと栄養管理をしてあげることが大切でしょう。またストレスを与えないようにしてあげることも生まれてくる子猫の性格に影響してくるようです。

さらに幼児期に経験したことが性格にも影響するため、生後2ヵ月程度まではたくさんのことを経験させてあげることが大切になってきます。ただし、嫌がることをし続けたりトラウマを与えてしまうようなことだけは避けてください。

社会化期にたくさんの人や動物と触れ合った経験を持つ猫はフレンドリーに育つと言われていますが、だからといって怖がりな猫に無理やり他の動物などを近づけてしまうと悪影響になってしまう可能性もあるでしょう。

まとめ

色々な被毛の子猫4匹

猫の性格をつくる要因には色々なものがありますが、先天的な性格は父猫からの遺伝によるものが大きく、後天的に決まる性格には生まれてからの経験が重要であるということが分かりましたね。

ただし前述の通り保護猫だと親猫…特に父猫の性格を知ることは難しい上、その猫自身が過去にどんな経験をしてきたかも分からないため、猫を保護する場合はその子がどんな性格をしていても受け入れるという覚悟が必要になることもあるでしょう。

また、オス猫とメス猫の性格の違いに着目している方も多いですが、この辺りは避妊・去勢手術の有無によっても変わってきますし、実際にオス猫かと思うような甘えん坊のメス猫が筆者宅に存在するため「性別と性格の因果関係」は一概にこうだと言えるものではないような気もします。

ひとつ確かなのは、猫の性格も様々な要因によってつくられるため「この毛色だからこういう性格」「この品種だからこういう性格」と決めつけるのではなく、どんな性格であっても受け入れてあげる飼い主さんの寛容さが大切であるということでしょう。

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