猫の顔が汚れていたら危険?病気の可能性3つと正しいケア方法とは

猫の顔が汚れていたら危険?病気の可能性3つと正しいケア方法とは

目や鼻など、猫の顔まわりが汚れていることは、よくある現象ではあります。しかし、あまりにも汚れが酷かったり異様な汚れ方をしている場合は、病気にかかっている可能性も考えられます。今回は猫の顔が汚れている時に考えられる病気の可能性と、正しいケア方法について紹介してまいります。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の顔の汚れに関する病気 

チャトラ猫の顔のドアップ

起きた時に目ヤニがついていたり、鼻がむずむずして鼻くそなどがついてしまうことは猫にもよく起こるため、そんなに深く心配する必要はありません。

しかし、顔を拭いてもすぐにまた汚れがついたり、汚れがとても酷い場合は、何かの病気にかかっているかもしれません。

そこで今回は、猫の顔の汚れが気になる時に考えられる病気についてまずは解説をしてまいります。

1.角膜炎、結膜炎

目ヤニをコットンで拭いてもらう猫

猫の目の周りが常に目ヤニで汚れている場合は、目が炎症を起こしている可能性があるかもしれません。

乾燥した状態の黒っぽい目ヤニは、健康な時にもよく出る通常の目ヤニなので、そこまで不安にならなくても大丈夫です。

しかし、緑がかった色や黄色味のある目ヤニ、血が混じっているような目ヤニなどが出ている場合は、角膜炎や結膜炎などにかかっているかもしれないため、早めの受診をおすすめします。

また、目ヤニが出ている時は、ぬるま湯に浸したコットンなどを目に優しく当ててそっと拭き取るようにしましょう。

ゴシゴシこすって拭いてしまうと猫の目を傷つけて、かえって状態を悪化させてしまう恐れがあるので要注意です。

2.アレルギー

鼻水を拭いてもらう猫

猫の鼻の周りが鼻水や鼻くそなどで汚れている場合、猫風邪や鼻炎などの病気も考えられます。

また、アレルギー症状として鼻水や鼻くそが出る猫もいるため、何らかのアレルギーが発症しているかもしれませんね。

鼻の汚れが気になる時は、目ヤニを取る時と同じく濡らしたコットンやティッシュ、ガーゼなどで優しく拭き取るようにしましょう。

どうしても鼻にこびりついてしまって飼い主さんだけでは上手く取れない場合は無理して拭き取ろうとせず、動物病院などで取ってもらうことをおすすめします。

3.外耳炎、中耳炎

コットンで耳掃除される猫

猫の耳垢の量がとても多くなったり、血液のような色が混じっていたり、耳から異臭がする場合は、外耳炎や中耳炎といった耳が炎症を起こす病気にかかっているかもしれません。

このような耳の病気が考えられる場合は、やはり動物病院で一度診てもらうのが賢明です。病院で処方される薬で確実に治していきましょう。

また、猫の耳垢を取り除きたい時は、やはり濡れたコットンやガーゼなどを使って優しく拭き取るのがおすすめです(その際はしっかりかたくしぼって使いましょう)。

ちなみにスコティッシュフォールドのような垂れ耳の猫種の場合、耳の通気性が悪い関係で耳垢が溜まりやすいため、耳垢が溜まっていたら定期的に掃除してあげるようにしてください。

まとめ

コットンで目をふいてもらう鼻水の子猫

猫の顔まわりの汚れは、何らかの病気にかかっているサインになる時もあります。

軽度の場合は気にしなくても良いですが、もし少しでも異変を感じるような汚れ方をしている時はかかりつけの動物病院で相談するようにしましょう。

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