猫が悲しむ「飼い主の裏切り行為」
期待や信頼を裏切られるような出来事に遭遇すると、悲しくなりますよね。それは猫も同じなのです。
今回は猫が悲しむ飼い主の裏切り行為と、関係悪化を防ぐためにすぐにすべきフォローの方法を紹介いたします。
1.「遊ぼう!」と誘い出して病院に行く
通院するためにはキャリーケースに入れなければなりません。そのために、おもちゃやおやつで誘い出すことはありませんか?
もちろん有効な手段ですが、猫の立場からすると裏切られたと感じるでしょう。
帰宅後はご褒美とお詫びの気持ちを込めて、おやつをあげてください。「遊んで」と催促されたら遊びにも付き合ってあげましょう。
2.お気に入りのものを捨てる
皆様は、子供時代にお気に入りのおもちゃや洋服を勝手に処分されて悲しかったという経験はないでしょうか。
猫も同じような体験をするとショックを受けます。ただ、その重みは少し異なり、猫の場合は縄張りを失ったと感じて不安定になることがあります。そのため、猫の愛用しているものを新調する際には注意が必要なのです。
目の前で処分しない、先に新しいものを購入してお気に入りに加えてもらう、見ていない隙に処分するなどの配慮をお願いします。
3.猫缶だと思ったらツナ缶だった
缶詰のキャットフードを食べる習慣のある猫は、ツナ缶を開ける音を猫缶だと思ってワクワクするものです。
「これは違うよ〜」と言うだけで諦めてくれる場合は良いのですが、そうではない時はフォローをしましょう。
おもちゃを投げて気を逸らしたり、少量のフードを入れてあげてください。
4.ある日突然、新しい家族が増えた
猫にとって、住まいや飼い主さんの存在など全てが自分の縄張りです。心が落ち着くものであり、誰にも奪われたくありません。
そんな気持ちを知らずに新入りさんを迎え、当日に鉢合わせると先住猫は混乱します。(飼い主さんもお気に入りの場所も取られるかも)と不安になるのです。
家族を増やす場合は、しばらく部屋を分けたり、ケージに布をかけるなどの配慮をしてください。少しずつ慎重に対面させていきましょう。
また、いかなる順番も先住猫を先にしてください。ボス猫としての威厳や、立場を立ててあげることが重要だからです。ただし、先住のほうが譲る姿勢を見せてくれた時はその気持ちを尊重しましょう。
5.飼育放棄する
食事を与えない、トイレ掃除をしない、構ってあげない、病院へ連れていかないなどの行為は、全て飼育放棄です。これは猫生最大の裏切りであり、いかなる理由があっても許されることではありません。
猫はマイペースな動物ですが、飼い主さんを信頼し愛しています。だから私達もその気持ちに応え、最期の時までお世話をやめてはならないのです。
猫を迎えたいと思ったら、「猫の一生には最低でもどの程度のお金がかかるのか」「お世話に割ける時間が確保できるか」「いざという時はプライベートを犠牲にして病院通いができるか」などを検討してみてください。
そして万が一の時に備え、自分に代わって愛猫を育ててくれる人の存在も考えておいてください。
まとめ
今回は、猫が悲しむ裏切り行為を5つ紹介いたしました。
5番目以外に関しては、その行動に出ざるを得ない状況が訪れるかもしれません。その時は、後でフォローすることを忘れないように心がけましょう。
育児放棄は許されない行為ですが、時に誰かの助けを得ながら猫を育てなければならない状況もあるかと思います。猫を迎えたら、身近な人にその旨を伝えておくことも大切です。
また、猫の行動が謎めいていて、育てることに苦戦する場合もあるでしょう。そういう時はワクチン接種のタイミングで獣医さんに相談したり、猫と暮らす方にアドバイスを求めてみてください。