1.お礼の言葉を伝える
まずはじめに挙げられるのが、猫にいままで一緒に生きてくれたことに対する感謝の気持ちを伝えること。当たり前ではありますが、猫には人間の言葉は通じません。感謝の言葉を述べたからといって、その意味がそのまま猫に伝わる訳ではありません。
しかし、感謝の言葉を口に出して言うことは、気持ちを伝える以外に自分の気持ちを整理する役目も果たします。「ありがとう」という言葉を直接伝えられるのは、猫が生きている間だけ。旅立ってしまってから伝えようとしても手遅れです。
感謝の気持ちを伝えておけばよかった、と後悔しないためにも、一緒に生きている今、愛猫に言葉にして伝えてあげましょう。
2.できるだけ最期の時間を一緒に過ごす
愛猫の寿命が残りわずかとなったとき、飼い主さんがすべきことは、できるだけ多くの時間を一緒に過ごしてあげること。元気だった頃と最期が近くなったときでは、一緒に過ごす時間の価値はかなり違います。
寿命が近づき、日に日に弱っていく愛猫と一緒にいるのはツラいと感じる方もいるかもしれませんが、大事な猫と一緒に過ごせる最期の時間はかけがえのないひとときです。あのとき一緒にいてあげればよかった、と後々思わないで済むように、一緒に最期の時間を過ごしてあげましょう。
3.少しでも猫が楽になるよう工夫する
寿命が近づいている猫は、様々な身体機能が低下しています。足腰が弱り満足に歩けなくなる子もいれば、首を下げて食事をするのがしんどい子もいます。そのような苦労を取り除き、少しでも楽に最期の時間を過ごせるよう配慮してあげることも、とても大切なことです。
たとえば、階段など段差にはスロープを付けてあげたり、首を下げずに済むようご飯皿は高めの位置に調整してあげるなどの工夫を施すと、猫の負担もかなり軽減されます。
かかりつけの動物病院などと相談しながら、できるだけ猫に配慮した環境に整えてあげましょう。
4.周囲と相談しておく
猫の最期が近づいてきたとき、どう過ごさせてあげるかを事前に家族や動物病院と相談しておくことも大切です。
延命治療は施すのか、猫の介護はどう対応するのかなどを、あらかじめ相談し決めておくことは非常に重要です。いざその時が来ても、冷静に対応しやすくなります。
心の準備にもなるため、猫の最期をどうしてあげたいのか、冷静に判断できる今のうちに家族や動物病院に相談しておきましょう。
まとめ
どんなに大切に育てていても、猫とのお別れはいつか必ず訪れます。だからといって、悲観してばかりいるのはよくありません。愛猫と過ごす最期の時間を少しでも大切にすることが、後悔を少なくするために重要なことなのです。
今回の記事を参考に、猫との最期の時間で少しでも後悔しなくて済むように、冷静に判断できるうちに「お別れの準備」を始めておくことをおすすめします。