猫トイレから「キツい臭い」!!その理由は?
愛猫のトイレから、キツくて嫌な臭いがすることはありませんか。「猫がいるから仕方がない」と、半ば諦めモードに入っている飼い主さんもいるかもしれませんね。
実はトイレ臭の原因にはいくつか特徴があり、きちんと対処すれば解消することができるのです。
そこで今回は、猫トイレから「キツい臭い」がする理由と対策・対処法について詳しく解説いたします。
1.古い砂が溜まっている
古い砂はそのままに、少なくなった分だけ補充することを繰り返していないでしょうか。この方法では、取りきれなかった尿が残り続ける形になるため、臭いの原因になります。
目安としては1ヶ月に1回のペースで全ての砂を破棄し、新しいものに入れ替えることが理想的です。砂を交換する際はトイレの本体も洗い、天日干しを行うと良いでしょう。
洗うことが困難な場合は、ノンアルコールタイプのウエットシート(床拭き用)でトイレ全体を拭き取るだけでも綺麗になります。仕上げに乾いた雑巾で水分を取り、新しい砂を入れてください。
2.トイレ自体が古い
トイレ自体が古い場合、こまめに掃除をしても臭いが染み付いている可能性があります。所々に傷があったり、ひび割れている状態のものは、その場所に臭いが残りやすくなります。
年季が入ってきたと感じたら、新しいトイレに変えてみてください。
3.砂の相性が悪い
固まることを前提として作られている鉱物系の砂の場合、愛猫の尿との相性が悪いと固まりにくくなることがあります。
こればかりは個体差によるものなので、様々なメーカーのものを試してみて固まりやすいものを探したりすると良いでしょう。
ただし、人の都合ばかりに目を向けてはいけません。大事なのはその砂で猫さんがトイレをしてくれるかです。ですのでその点も忘れずに選びましょう。
4.通気性の悪い場所に設置している
空気の流れが悪く、ジメジメとした場所にトイレを置いていないでしょうか。これでは臭いが籠り、常に嫌な臭いが持続してしまいます。
猫トイレは部屋の隅っこでも大丈夫ですが、通気性の良い場所を選んでください。
5.細菌性膀胱炎の可能性
これは特殊なケースです。猫の尿は凝縮されやすいので、ある一定の尿臭があります。しかし時々、ツーンと鼻を刺す臭いが強いと感じることはありませんか?
この場合は、細菌性膀胱炎を起こしかけている可能性があります。ただし、この段階では水分補給がしっかりできれば改善する見込みがあります。
お水にマタタビを混ぜたり、ウェットフードなどを活用して水分を取らせ、注意深く観察してください。
明らかに尿量が減ってきた、砂の中にキラキラした石のようなものが見えるなどの症状が出た場合は診察を受けましょう。これらの異変は、細菌性膀胱炎やストルバイト結石の初期症状です。
6.水分補給ができていない
猫は元々、砂漠で生活していた動物です。そのため頻繁に水分を取ることが難しく、結果的には水分補給をしなくても尿が出る体へと進化していきました。
これが、先ほど紹介したように濃縮した尿が出る仕組みです。尿臭の原因にもなります。腎臓にも負荷がかかるため、いつでもお水が飲める環境を整えてあげましょう。
まとめ
猫トイレからキツくて嫌な臭いがする原因は、古い砂やトイレの劣化、設置場所などに原因がありました。
また、水分補給が足りないことも尿臭が強くなる要因です。この状況を放置してしまうと、膀胱炎や尿路結石、腎臓病に発展する恐れがあります。
ちなみに猫は、肉食動物なので便臭もそれなりに強烈です。排泄したことに気がついたら、できるだけ早く取り除くようにしましょう。
猫のトイレ臭は仕方がないものではなく、対処が可能です。猫も人も快適に過ごせるように工夫してみてください。