猫が「ストロー」を噛んでしまう理由
猫のいる部屋にストローを差したコップなどを置いておくと、猫がその「ストロー」を噛んでしまうことがあります。ストローが一体なんなのか、猫は当然知らないはずなのに、それでも噛んでしまう理由とは一体なんなのでしょうか。
1.おもちゃだと思っている
細長い形のものは、猫が獲物とする動物に似ているため興味を持ちやすいです。ストローをおもちゃにして、狩りを真似て遊びたくなるので噛んでしまうのです。
遊び盛りの子猫は何でも興味を持つので、ストローもすぐにおもちゃにしてしまうでしょう。
2.歯茎がむずがゆい
猫は生後2週間頃から乳歯が生え始めます。そして、生後半年頃になると永久歯に生え変わります。
生え変わりの時期は歯茎がムズムズするので、前足で口の中をかこうとしたり、身の回りにあるものを噛んだりします。
すなわち、目の前にストローがあれば、そのストローを噛んでしまうこともあるのです。
3.食感が好き
猫は、噛んだときの食感が面白くて特定のものを噛むことがあります。
ストローも、最初はたまたま噛んだだけでも、その時の食感が好みのものと判明すると、毎回見つけるたびに噛むようになってしまうことがあるのです。
猫がストローを噛まないようにするための効果のある対策方法
猫がストローを噛むようになってしまうと、ストローがささったグラスを倒して飲み物をこぼしたり、グラスが割れたりして危ないですよね。
また、ストローを噛みちぎって飲み込んでしまう危険もあるので、噛まないようにする効果的な対策が必要です。
猫の好きなおもちゃを与える
猫にストローをおもちゃとして与えるのはやめて、代わりになる噛んでも大丈夫なおもちゃを用意してあげましょう。
誤飲を防ぐために、飲み込めない大きさの丈夫なおもちゃを選ぶことが大切です。
猫が満足する遊びをする
遊びで猫が満足すると、ストローへの興味も減ってきます。ひとり遊びのおもちゃもありますが、飼い主さんと一緒に遊ぶ方が猫の満足度は高いでしょう。
たとえば、猫じゃらしなどのおもちゃを猫が獲物とする動物の動きを真似て動かすことで、狩猟本能を刺激します。
そして最後は、必ずそのおもちゃを猫に捕まえさせて、必ず達成感を味あわせてあげてから終わることが大切です。獲物を捕獲した達成感によって満足出来れば、ストローにも興味を示さなくなっていきます。
また、何種類かおもちゃを用意し、ローテーションすることで、猫がおもちゃに飽きてしまうことを防ぎましょう。
ストローを使わない
どうしても猫がストローを噛んでしまう場合は、猫の前でストローを使うことをやめましょう。
なお、ストローがしまってある引き出しや扉を器用に開けてしまう猫もいるので、開けられないようにロックをするなど注意が必要です。
猫がゴミ箱からストローを持ち出してしまう場合は、フタ付きのゴミ箱にするなどの対策も行いましょう。
まとめ
猫がストローを噛むのは、形に興味があっておもちゃにしたい、噛んでむずがゆさを解消したい、噛み心地が好きなどの理由があります。
猫がストローを噛んで楽しそうに遊んでいる姿は微笑ましいですが、誤飲の危険などもあります。
ストロー以外のおもちゃで猫が満足するように遊ぶことで、ストローへの興味がなくなる可能性があります。
愛猫が好きなおもちゃや遊び方を研究して、ストロー以外のことに興味を移させるようにしましょう。