1.鳴かれたらすぐ相手する
多くの飼い主さんがやりがちなのが、猫に鳴かれたら作業をすぐに中断し猫の相手をすること。一見問題ないように思えますが、このとき猫たちは「飼い主さんは鳴き声をあげれば、すぐにかまってくれる」と学習していきます。甘えん坊気質が強い猫だと、飼い主さんにかまってもらいたくて頻繁に鳴くようになる可能性があります。
また、猫は一度要求が通るとその行動を繰り返し行う習性があります。毎回でなく時々すぐに反応してあげるのも好ましくありません。専門用語で「間欠強化」という言葉があり、猫は毎回ではなくたまに要求が通る方が、行動が激しくなりやすいです。
当然、個体差は大きいですがケースによっては猫がいつも大声で鳴き続けるという事態にもなりかねません。猫に鳴かれたら少し間を置いてから相手することを心掛けましょう。
2.甘噛みされたとき反応する
猫に甘噛みされたとき反応してしまうのも、好ましくありません。噛めば相手してくれると勘違いしてしまい、噛み癖がついてしまいます。甘噛みは子猫期に多い行動ですが、この時期から人間は噛んではいけないと辛抱強く教え続けないと成猫になってからも甘噛みを頻発するようになります。
小さい子猫のうちは甘噛みもそこまで痛くないため、仕方ないなと甘やかしがち。しかし、力強い成猫になっても噛み癖が残っていると飼育が大変になります。甘噛みされても反応せず、無視を貫きましょう。
3.猫が欲しがるだけご飯を与える
猫が欲しがるだけご飯を与えるのもNG。食器の前やキッチンに立ち、ご飯をおねだりする猫を見ると少しだけだよと追加でフードを用意してしまう飼い主さんは少なくありません。しかし、これは猫の肥満を助長させる危険な行動。必要以上にカロリーを摂取することで猫が太っていきます。
猫の肥満は様々な病気のリスクを高める要因です。心臓病なども患いやすくなります。猫が欲しがっても必要以上にフードを与えるのは避けましょう。
4.猫に人間の食べ物を与える
ご飯を食べていると、猫が興味津々でのぞき込んでくる。飼い主さんなら、一度や二度こうした状況に遭遇したことがあるはず。このとき、ちょっと食べてみる?と言って猫に食べ物を与えようとする方もいますが、これも危険です。
猫と人間は消化器官がまったく異なる動物同士。人間が食べられても猫が食べられるものとは限りません。場合によっては中毒を起こし命の危険にさらされるケースもあります。万が一、猫が人間の食べ物を摂取してしまった場合、できるだけ早く動物病院に相談しましょう。
まとめ
上記で紹介したリスク以外にも、甘やかしすぎることで猫が精神的に飼い主さんに依存してしまう懸念があります。この状態は分離不安とも呼ばれ、飼い主さんが離れることで猫が不安を感じ暴れるなど問題行動を起こしやすくなります。
猫を甘やかすことを改善しないとこうしたリスクも生じてしまいます。今回の記事を参考に猫との接し方を見直してみてください。