️1.年齢や体調に合っていない
飼い主がいろいろ考えて用意しているドライフードでも、猫の年齢や体調に合わなければ食べてくれません。
子猫・成猫・高齢猫など、年齢が変化すると必要な栄養量が異なります。まずは、現在の年齢に見合っているフードなのかを確認しましょう。
なお、一般的にはドライフードの粗脂肪は20%前後です。しかし脂っぽい食事を好まない個体、身体に脂肪を溜めやすい個体も多くいます。
被毛がベタベタしていたり、下痢や便秘をしやすい、吐きやすいなど不具合がある時は、病院で検査を行い体調を調べてもらいましょう。
ペットショップやホームセンターなどで療法食が購入できる場合がありますが、獣医師の処方がない場合は自己判断で与えてはいけません。
️2.酸化している!
もしかしたら、目の前のドライフードが酸化しているために猫が食べないのかもしれません。
ドライフードは、袋を開けた瞬間から酸化という劣化が進んでいきます。酸化が進みすぎると、フードの栄養素を壊すだけではなく、猫に毒素を与えてしまいます。猫は、身の危険になるものは体内に取り込まないように避けるため食べないのです。
フードを購入する場合、個包装でない場合は、開封して1〜10日ほどで食べ切れる500gを購入することをおすすめします。なお、500gを購入した場合でも、さらに個包装に分けたり、密閉容器に入れる等して、限りなく空気に触れる時間を少なくしてくださいね。
️3.飽きてしまった!?
味や匂いに敏感な猫は、いつも食べているドライフードに突然飽きてしまうことがあります。
猫がいつものドライフードを食べなくなった場合には、試しにウエットフードやカツオ節などのトッピングをして嗜好性をあげてみましょう。もしそれでも食べなければ、使用中のフードには飽きて、好きではなくなってしまった可能性が高いです。
元々飽き性の猫の場合は、まずはフードのタンパク質源を肉系にするか魚系にするか、猫の好みに合わせてあげましょう。さらに、飽きないようにローテーションができるよう、何種類か異なるフードを用意しておくと安心です。
️4.歯周病や口内炎がある!
猫がドライフードを食べない理由の中には、歯周辺に関わる炎症や口内炎ができていることで、ご飯を食べたくても食べられない可能性もあります。
歯周病と口内炎のどちらが原因であっても、食欲はあっても食べにくそうにしたり、口臭がします。炎症が悪化すると、痛みのために食欲がなくなってしまう、よだれが出る、赤くただれるというような心配な症状も見られます。
また、歯石で歯が茶色になっている場合注意が必要です。歯が抜けたり、歯肉から入った細菌が血管を通り臓器を攻撃します。口内炎は歯に挟まっている異物やビタミン不足でも起きます。
しかし、歯周病や口内炎は感染症・糖尿病・腎臓病など大きな病気が原因の場合も多いです。
歯周病や口内炎が原因でドライフードを食べないような場合は、すぐに病院を受診して、口内炎治療・歯石除去・抜歯・元の病気を解明し治療を行いましょう。
️まとめ
猫が『ドライフード』を食べない時の原因とそれぞれに合った対処法についてお伝えいたしました。
大好きなご飯であるドライフードを食べなくなる場合は、必ず何か原因があります。気が付いた時点で放っておかずに原因を探ってください。
早めの気づきこそ、愛猫の健康を保つ秘訣です!