猫の日光皮膚炎の原因と症状
人間は紫外線対策として、日光に当たる時は日焼け止めを塗ったり日傘をさしたりしますよね。猫の体は被毛に覆われているので人間よりは紫外線の影響を受けにくいですが、長時間日光に当たって過ごしていると、紫外線が原因で日光皮膚炎を発症してしまう可能性があります。
日光皮膚炎になると、被毛があまり生えていない耳の先端や鼻先などに赤みやフケ、脱毛などの症状が現れます。炎症が悪化するとかゆみや痛みを感じ、治療せずに放置すると扁平上皮がんという皮膚がんを引き起こすケースもあるので危険です。白猫や色素の薄い猫は、特に紫外線の影響を受けやすいので注意しましょう。
猫の日光皮膚炎の予防策と治療法
愛猫の日光皮膚炎を予防するために、そしてすでに日光皮膚炎を発症している場合は治療のために、紫外線を避けた生活を心がけることが大切です。
猫にとって日向ぼっこは心と体の健康維持に必要なものですが、必要以上に日光に当たり続けると日光皮膚炎のリスクが高くなってしまうので気をつけましょう。特に春先から秋口にかけての日中は紫外線が強いので、10時から15時までの間は日向ぼっこを控えたいところです。
また窓にUVカット効果のあるシートを貼ると、紫外線から愛猫を守れるのでおすすめですよ。
日光皮膚炎の治療法として、薬を使って炎症を抑えるケースもあります。症状が酷い場合には皮膚の切除やレーザー治療を行う必要も出てくるので、できるだけ早い段階で病院に連れて行き、治療を始めたいところです。
初期段階で治療を始められれば、数日から2週間程度で症状は治まります。愛猫に少しでも日光皮膚炎が疑われる症状が見られる場合は放置せず、すぐに動物病院で診察を受けてくださいね。
まとめ
外に出て直接日光に当たる機会がほとんどない猫でも、窓から入り込む紫外線の影響で日光皮膚炎になってしまう可能性があります。飼い主さんが紫外線を気にして日焼け止めを塗ったり日傘をさしたりするのと同じように、愛猫の皮膚も紫外線から守ってあげなくてはならないのです。
とはいえ適度に日光に当たるのは健康によいですし、猫は窓から外の景色を眺めたり日向ぼっこをしたりするのが大好きです。全く日光に当たらない生活がよいというわけではないので、日向ぼっこの時間を制限したり窓にUVカットシートを貼ったりするという方法で、愛猫の楽しみを奪わずに紫外線対策をしましょう!